『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』Rule the Stage《Buster Bros!!! ＆ Bad Ass Temple feat. 糸の会 ＆ WESTEND-MAFIA》が17日、東京・Kanadevia Hallにて開幕した。これに先立ち公開ゲネプロが行われ、約2時間にわたり本番さながらの圧巻のステージを見せつけた。

【ゲネプロ写真】シブヤ、ナゴヤが熱いラップバトル！『ヒプステ』最新公演

（以下、ネタバレを含みます）

　『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』Rule the Stage（通称：ヒプステ）は、キングレコード EVIL LINE RECORDSが手掛ける音楽原作キャラクターラッププロジェクト『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』（通称 :ヒプマイ）の舞台化作品。

　今作は、イケブクロ・ディビジョン“Buster Bros!!!”、ナゴヤ・ディビジョン“Bad Ass Temple”、 “糸の会”、 ハチオウジ・ディビジョン“WESTEND-MAFIA”が登場。4・5月に上演された《MAD TRIGGER CREW ＆ どついたれ本舗 feat. 道頓堀ダイバーズ》に続き、新たなD.R.Bに向けたストーリーが描かれる。

　ハチオウジで進められる再開発に疑義を持った“WESTEND-MAFIA”のメンバーは、按雲 真日瑠（SHIN）の制止を聞かずに再開発を進める企業“KIZUNA CORPORATION”を暴こうとナゴヤへ。“Buster Bros!!!”の山田 三郎（高野渉聖）は、 “WESTEND-MAFIA”に力を貸すことを決めるが、“KIZUNA CORPORATION”の社長は山田 二郎（松岡拳紀介）の友人だったことから、兄弟で対立してしまう。

　一方、“Bad Ass Temple”のもとに、波羅夷 空却（中西智也）の父・灼空が襲撃されたという報が入る。大蜘蛛 弾襄（植野堀誠）率いる新興宗教団体“糸の会”が関わっている疑いを持ち、真相追求に乗り出す空却、四十物 十四（酒寄楓太）、天国 獄（中塚皓平）。はたしてハチオウジの再開発と襲撃事件の裏に隠された秘密とは…。チーム同士の共闘もさることながら、信じることの難しさとすれ違い、そして兄弟や仲間の絆が描かれた。

　主題歌「BRAWL for INSIST」で幕を上げたステージは、照明やレーザー、可動式のLEDパネルが駆使され、「ヒプマイ」の世界を表現した。各キャラクターの色が濃く出た個性豊かなラップのほか、軽やかで力強いハードなダンスで魅了。ストーリーや登場人物の感情を、演技だけでなく曲調やステージ演出で表現し、作品の世界へと観客を没入させていく。

　約1時間30分のストーリー後は、 “D.D.B”による大技が次々に繰り出される迫力のブレイクダンスを皮切りに、ライブパートへ。力強いパフォーマンスが繰り広げられた。ダークな雰囲気の“糸の会”のステージではコール＆レスポンスで会場には独特の空気感が漂い、まさにライブパートは「ヒプステ」の世界観を作る一部だと実感。再び「BRAWL for INSIST」でクライマックス。盛り上がりは最高潮となった。

　カーテンコールでは、代表して一郎と空却があいさつ。一郎が「きょうは来てくれてありがとな！お前らのこと、しっかり見えてたぜ！」と観客にアピールすると、空却は「てめえら楽しんだか！拙僧らも最高に楽しかったぜ！これからまだバッチバチに盛り上がっていくからよ！おまえら！最後までついてきてくれよな！」と呼びかけた。

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