NHK、新配信サービス「NHK ONE」開始から2週間 旧「NHKプラス」から約163万件…

2025/10/16 16:12 

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NHK(C)ORICON NewS inc.

 NHKは今月1日、放送とネット配信を一体化した新サービス「NHK ONE」を開始した。インターネット配信が法的にも「必須業務」となり、「NHK ONE」のWEBサイトで地上波番組(総合・Eテレ)を視聴できるようになった。サービス開始から2週間が経過し、旧「NHKプラス」からの移行状況などが明らかになった。

【画像】受信契約情報の登録・連携のお願いメッセージ(サンプル)

 NHKでは、2020年4月1日からインターネットで番組を視聴するためのアプリ「NHKプラス」(以下、旧「NHKプラス」)の提供をスタート。受信契約者であれば追加の負担なく、パソコンやスマートフォン、タブレットで、総合テレビやEテレの番組を放送とほぼ同時に視聴でき、放送後から1週間の見逃し配信も行っていた。

 旧「NHKプラス」は、2025年9月末時点でID数が約668万件、週あたりの視聴ユニークブラウザー数(UB)は約264万(第1四半期平均)だった。

 同局によると、旧「NHKプラス」から「NHK ONE」へのアカウント移行件数は、10月1日から13日までの間で約163万件に達したという。

 また、全国の放送局やイベント会場などで行っている「NHK ONE 登録サポート」には、同期間にのべ約5万人が来訪。スマートフォンやタブレット操作に不安がある利用者に向けて、対面で登録支援を行っている。

 一方で、アカウント登録時に認証コードが届かないといった不具合が一部で発生し、コールセンターへの問い合わせが集中。認証コードが届かない不具合はすでに解消されているが、コールセンターはつながりにくい状況が続いているという。

 同局では、利用方法や移行手順をまとめた特設サイト「NHK ONEインフォメーション」を開設。よくある質問への回答や、旧「NHKプラス」からの移行手続きを解説した動画を掲載しており、視聴者に活用を呼びかけている。

 また、「NHK ONEアカウント」の登録も呼びかけている。「NHK ONEアカウント」は世帯で1つ作成できるサービスアカウントで、世帯で共有して利用することを想定し、1アカウントにつき最大5つのプロファイル(個別の設定)を作成でき、それぞれのプロファイルでお気に入り番組を登録することなどができる。アカウントを各デバイスで連携させると、例えば通勤通学中にスマートフォンで視聴を始めた番組の続きを自宅のテレビやPCで視聴できるなど、端末をまたいだ利用が可能になる。キッズモードの設定もできる。

 11月中旬以降は、受信契約情報との連携手続きを求める予定だ。登録を促すメッセージは画面上に繰り返し表示され、手続きが完了しない場合には、閉じられない一定サイズの通知を表示する対応も検討しているという。これは、インターネット配信が「必須業務」と位置づけられたことで、放送と同様に「NHK ONE」で番組を視聴するには受信契約を結ぶ必要があるためだ。

 なお、旧「NHKプラス」からすでに移行を完了した利用者については、受信契約の確認が済んでいるため、今後表示予定の「受信契約情報の登録・連携のお願い」は対象外となる。
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