杉咲花「大好きな大阪」で歌舞伎町トーク 「完全に昼夜逆転」の日々を明かす

2025/10/05 17:57 

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映画『ミーツ・ザ・ワールド』舞台あいさつ in 大阪に登壇した(左から)板垣李光人、杉咲花、松居大悟監督 (C)金原ひとみ/集英社・映画「ミーツ・ザ・ワールド」製作委員会

 俳優・杉咲花、板垣李光人が4日、大阪市内で行われた映画『ミーツ・ザ・ワールド』(10月24日公開)の舞台あいさつに、松居大悟監督とともに登壇した。

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 芥川賞作家・金原ひとみ氏の同名小説を映画化。歌舞伎町を舞台に、擬人化焼肉漫画「ミート・イズ・マイン」をこよなく愛するも自分のことは好きになれない27歳の主人公の新たな世界との出会いを描く。

 ヒロインの由嘉里を演じた杉咲は「大好きな大阪に映画を届けに来られてうれしく思っています。きょうは短い時間ですが、よろしくお願いします」、不特定多数から愛されたいホストのアサヒを演じた板垣は「東京では完成披露イベントとかあったんですが、こうやって大阪の皆さんにも一足早くこの作品をお届けできるということで、すごくうれしく思っております」とあいさつ。松居監督は「由嘉里とアサヒがちょっとゆかりのある、この大阪で公開前に舞台あいさつができることをうれしく思います。ゆっくりご覧なってください」と、大阪のファンに呼びかけた。

 キャスティングについて、松居監督は「3年前に原作が出た時に、由嘉里は杉咲さんで勝手に(原作を)読んでいました。杉咲さんとはもう10年ぐらいのお付き合いになるんです。いつか映画を一緒にやりたいねって言ってたのが今回なのではないかと思い、声をかけさせていただきました」と明かし、さらに「そこにオーディションで選んだ(ライ役の)南琴奈さんがいらっしゃった時に、みんなが気になっていた板垣李光人がここに並べば、何かワクワクするなと(笑)。本当に念願かなったって感じです」と満足の布陣。

 撮影の上では「“場所に嘘つかずやろう”っていうのが今回のコンセプトだったので、例えばライのマンションは、マンションだから撮りやすい場所を探せばいいのにあえてちゃんと歌舞伎町で探したり、路地裏も全部歌舞伎町で撮影しました」と振り返った。

 杉咲は「ナイターシーンがすごく多くて、”ナイターシフト“って言って完全に昼夜逆転したスケジュールで撮影していました」と回顧。板垣は「あんまり頭が働いてなかった(笑)。夜中から朝方にかけてや昼ぐらいに終わる撮影の時とか、その間の記憶が抜け落ちてるんですよね。あんまり覚えてなかった」と観客の笑いを誘った。

 役作りの話題では、松居監督が「杉咲さんは推し活をしてる方々にお会いしてお話を聞いたり、板垣君もホストクラブってどういうサービスをされているところなのかを見たり、ライ役の南さんもキャバクラに行ったり、みんなが細やかな努力で映画に寄り添おうとしているのを感じました」と俳優たちに感謝を伝えた。

■ストーリー
擬人化焼肉漫画「ミート・イズ・マイン」に全力で愛を注ぎながらも、自分のことは好きになれない由嘉里。27歳になって結婚・出産…と違う世界に次々と離脱する腐女子仲間をみて、このまま仕事と趣味だけで生きていくことへの不安と焦りを感じ、婚活を始める。しかし参加した合コンで惨敗。歌舞伎町で酔いつぶれていたところ、希死念慮を抱えるキャバ嬢・ライに助けられる。ライになぜか惹かれた由嘉里は、そのままルームシェアを始めることに。やがて、既婚のNo.1ホスト・アサヒ、人の死ばかりを題材にする毒舌作家・ユキ、街に寄り添うBARのマスター・オシンと出会い、歌舞伎町での生活に安らぎを覚えていく。そんな日々の中でもライのことが気がかりな由嘉里は、かつての恋人との確執が解ければ死にたい感情は消えるかもしれないと考え、アサヒやユキ、オシンに相談する。だが、価値観を押し付けるのはよくないと言われてしまう。それでもライに生きてほしいと願う由嘉里は、元恋人との再会を試みるが――。
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