ディズニープラス初の韓国時代劇『濁流』配信中 ロウン「電気を消して観てほしい」

オリジナル韓国ドラマシリーズ『濁流』ディズニープラスで配信中(C)2025 Disney and its related entities

【画像】制作記者会見時のソロショット
本作は、朝鮮の金と物資が集まる「京江(現在の漢江一帯)」を舞台に、夢を追う若者たちの運命を描くアクションドラマ。演出を手がけるのはチュ・チャンミン監督で、制作記者会見(9月・ソウル)には主要キャスト6人とともに登壇し、作品の見どころを語った。
■ロウン、新境地を切り開く
主人公シユルを演じるロウンは、洗練された紳士的イメージから一転、“ならず者”を荒々しくワイルドな姿で熱演し、新境地を切り開いた。監督から「君の一番大きな武器である“かっこよさ”を奪いたい」と言われたことをきっかけに、「心が躍りました。『濁流』で変身する時間もとても楽しかったですし、普段とは違う姿を見せることができたことで、僕さえ頑張れば、これからも長く演技を続けられるという確信を得ました」と語った。
演じたシユルについては「“過去を隠して生きるキャラクター”という事前説明がありますが、僕は『名前も呼ばれず、帰る居場所もない孤独な狼のような人物』だと思って演じました」と説明した。
元々7月に入隊予定だったロウンだが、入隊が10月に延期されたことで、本作のPR活動への参加が可能に。釜山映画祭のプレミア上映にも立ち会うことができた。「これは祝福だと思いました。釜山映画祭にも行けず、映像や資料でその様子を観ることになっていたら、本当に心が痛かったと思います。本作をPRするところまでが僕に与えられた責任だと考えていたので、PRが出来てとてもうれしいです」と笑顔を見せ、「元気に行って帰ってきます。パク・ジファン先輩が“(軍隊の中で)心の糧を蓄えなさい”“軍隊に本をたくさん送ってあげるよ”とおっしゃっていたので、楽しみに待とうと思います」と笑った。
■時代劇初挑戦のパク・ソハム
KNK出身でBL小説を実写化した『セマンティックエラー』で注目されたパク・ソハムが、シユルと対照的に清廉な官吏を目指すチョン・チョン役に起用され、時代劇に初挑戦。「チョンは剛直でまっすぐな人物。生きやすい世の中を夢見て、不正腐敗に立ち向かいます」とチョンに負けず劣らず剛直な姿で話すと、役作りのため剣術や国弓、乗馬を習得したことを明かし、念入りな役作りをアピールした。
■シン・イェウンは演技のため珠算を習得
『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~』で主人公をいじめるパク・ヨンジンの高校時代を演じて話題となり、ディズニープラスの『ジョンニョン:スター誕生』では、エリート練習生ホ・ヨンソ役を演じたシン・イェウンが、朝鮮一の商人を夢見るチュ・ウン役で出演。「ウンは、愛情をたっぷり受けて育った朝鮮チェ氏商団の末っ子。誰よりも聡明で賢明で、どんな状況にも屈せず堂々と立ち向かう女性です」と役柄を語り、演技のため珠算を習得したことを明かした。
■ベテラン俳優パク・ジファンが監督の手腕を絶賛
かつての実力者から転落したムドク役で出演するベテラン俳優のパク・ジファンは「ドクはかつて麻浦界隈を牛耳る実力者だったが、今は平凡なワルペ(無法者)になり下がった人物。シユルと出会い、彼の秘密を知ったことから、再起を図ります」とキャラクターを紹介。「混濁とするほど輝く主人公3人の青春と切ないストーリーを、監督が時代に合わせ、よく作り出したと思います」と作品を評価した。
■チェ・ギファが韓服を着るとヒットする!?
ワルペ(無法者)たちを管理するイ・ドルゲ役のチェ・ギファは、「日ごろから監督と仕事がしたいという気持ちがありました。今回、多くのことを学びました。『こんな税金があったの?』『こんな税金を払いながら、どうやってこの人たちはこの苦しい人生を生き抜いたのだろう』と台本を興味深く読みました。そんなところにも注目していただくと、より楽しく観られると思います」と指摘。
「チェ・ギファが韓服を着ると作品がヒットする」というジンクスが紹介されると、「本当ですか?では今作は本当に大ヒットしますね」と余裕たっぷりに微笑み、会場を和ませた。
■キム・ドンウォン「世の中も変わることができる」役に込めた思い
女真族出身の将軍であり、京江を支配しようと野心を燃やすワンヘ役のキム・ドンウォンは、「ワンへは、数多くの戦場を経験し、血の海の中で必死に生きるためにもがいてきた人物です。彼の事情や人生が雰囲気から感じられるように努力しました」とコメント。「濁った水も流れ続ければ清くなるのと同じく、世の中も変わることができると信じています。今作が今の私たちに小さな慰めと勇気を与えられる作品になることを願っています」と語った。
■リアルな舞台と現場の結束
チュ・チャンミン監督は「王や貴族階級、両班の姿を描く既存の史劇と違い、下層民の姿、特に京江に生きるワルペ(無法者)を描いている点に強くひかれました」と本作の演出を担った理由を明かした。
撮影では、昔の京江の街並みや風景を再現するため。オープンセットを建設。。ロウンは「98%くらいはオープンセット。室内セットはほとんどありません。リアルなセットのおかげで演技に自然と没入できました」と語った。
現場は結束力にあふれていたという。シン・イェウンは「ロウンさんは私と同世代なのに経験値が高くて、この環境にとても慣れた人に見えました。明るくて元気なだけでなく、芯がしっかりした方なんです。ソハムさんは演技を本当に愛していて、俳優という仕事へのリスペクトを感じられる人でした」と仲間を称賛。
すかさずロウンが「失礼でなければ、僕からもイェウンさんの自慢をしてもいいですか?」と切り出し、「イェウンさんは、灯火のようなエネルギーを持つ方です。疲れている時、イェウンさんが来ると周りが明るくなるんですよ。僕がどう表現すればいいのか悩んで緊張したシーンでは、イェウンさんを見ているうちに『こうしたらいいんだ』と気づくことができました。演技をする中で、たくさん助けてもらいましたし、こんなに情熱のある方ともう一度必ず一緒に仕事がしたいと思いました。宝物のような友人に出会えたと思います」と感謝を述べた。
ソハムも「ロウンさんは、いつも僕に自分の知っている全てのことを教えてくれようとしました。本当に演技を愛していて、情熱的な人なんです。大変な中でも精いっぱい走り回って、自分のシーンではなくてもモニターで僕の演技をチェックしてコメントをしてくれました。イェウンさんは、いつも台本読みを一緒にしようと言ってくださったり、現場で散歩をしたり、おしゃべりをしたりして、撮影現場の空間に慣れるよう気を遣ってくださいました」と語り、互いにリスペクトを抱く温かな関係性が伝わってきた。
監督も「今までで一番楽しかった現場でした。どの俳優たちも明るく、俳優同士とても仲が良かったです」と笑顔を見せた。
■ロウン「電気を消して観てください」
最後にロウンは「1年半、多くの人の努力が詰まった作品。俳優の熱量、監督、スタッフの情熱を感じてもらえるはず」とあいさつし、夜の灯りが美しいシーンも多いことから、「ぜひ電気を消してご覧になることをおすすめします」と勧めた。MCから入隊を控えるロウンに「行ってらっしゃい!」と激励の言葉を投げかけると、軍隊式の「チュンソン(忠誠)!」で締めくくった。
『濁流』は、混沌の時代に夢を追いかける若者たちの生き様を描き出す。豪華キャストとリアルな舞台美術が織りなす本格時代劇に注目だ。
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