釜山国際映画祭コンペ出品『愚か者の身分』永田琴監督「社会性のあるエンターテインメント」とア…

「第30回釜山国際映画祭」で記者会見に臨んだ『愚か者の身分』(左から2番目から)永田琴監督、林裕太、森井輝プロデューサー

【画像】オープニングセレモニーに登場した『愚か者の身分』チーム
本作は、第二回大藪春彦新人賞受賞作、西尾潤の同名小説が原作。愛を知らずに育った3人の若者たちの青春と、“闇ビジネス”から抜け出す3日間を描く逃亡サスペンス。主演は北村匠海、共演は綾野剛、林、山下美月、矢本悠馬、木南晴夏らが出演する。
闇ビジネスの世界を女性監督が描く点について問われた永田監督は、「最初は意識していませんでした。エンターテインメント性がありながら社会性のあるものを作りたいという思いだけがあって、完成していくにつれて『こういう題材を扱う女性がいるんだ』と指摘され、自分も気づかされました」と振り返った。
さらに「男性監督が手がけるサスペンスを見ると、数多くのエピソードの間にアクションが挟まれていて、スピード感やスリル、登場人物の人間性が見えないまま激しいアクションが求められることが多いのかな?と、感じていました。私はやはり、そこにも人の感情が必要だと思っています」と語った。
SNSで女性を装い、身寄りのない男たちを利用して“戸籍売買”で稼ぐタクヤ(北村)の弟分マモルを演じる林は、オーディションで選ばれた。永田監督は「切長の鋭い目にひかれました」と第一印象を明かし、「マモルが初めてタクヤからコンビニのパンを投げてもらい、心を許していく場面があるのですが、そこに垣間見える<人への警戒心>や、少しハングリーな雰囲気がとても合っていました。さらに、タクヤ役の北村さんとの顔立ちのバランスの違いも魅力的だと思いました」とキャスティング理由を挙げた。
一方、林はマモルというキャラクターについて「飯が食えて雨風がしのげればそれでいいと思っているふしがあるんですけど、それでいいから生きていきたいっていう力強さがあって、そこがとてもいいなと思った」と説明。そのうえで「タクヤからもらった幸せを享受し、それを失いかけたときにどうするのかを考え、監督と相談しながら演じました」と振り返った。永田監督も「人に対する警戒心をしっかり表現できる俳優」と称賛を送った。
さらに永田監督は現代の日本の格差社会に言及。「日本は海外の人から『平和で美しい街』『ゴミが落ちていない国』と見られがちですが、実際には格差が存在します。若い世代も経済的な貧困だけでなく、精神的な貧困にも苦しんでいると思う。結果として、理由もわからないまま犯罪に巻き込まれるケースがあることを知ってほしい」と訴えた。
本作は、アジア各国から選ばれた計14作品で、最優秀作品賞を含む5つの釜山アワードを競う。結果発表と授賞式は26日に予定されており、記念すべき最初の栄冠を手にできるか注目が集まっている。
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