當真あみ×中島セナ、映画『終点のあの子』思春期のきらめきと不穏さ漂う特報映像解禁 深川麻衣…

2025/09/14 16:09 

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映画『終点のあの子』(2026年1月23日公開)(C)2026「終点のあの子」製作委員会

 ゆらぎやすい女子高生たちの友情と複雑な心情を描き、その繊細な心理描写が各メディアで高く評価された、柚木麻子のデビュー作を映画化した『終点のあの子』の公開日が2026年1月23日に決定した。

【動画】映画『終点のあの子』特報映像

 原作は2008年に「第88回オール讀物新人賞」を受賞した短編『フォーゲットミー、ノットブルー』を第一話とする全四編の連作集。世田谷区小田急線沿線にある私立女子高校に進学したばかりの少女たちを中心に物語が展開する。第一話は内部進学組の希代子と外部生の朱里、第二話は朱里に親友を奪われた奈津子、第三話はリーダー格の恭子、そして第四話では彼女たちの7年後が描かれる。映画版は第一話「フォーゲットミー、ノットブルー」に焦点を当てる。

 入学式の日、中学から進学した希代子は、高校から入学した奥沢朱里と出会う。海外暮らしが長い朱里の父は有名なカメラマン。自由奔放で風変わりな朱里に心を奪われた希代子は、次第に行動を共にするようになるが、やがて二人の関係には予期せぬ変化が訪れる。

 主人公の希代子を演じるのは當真あみ、朱里役を中島セナが務める。さらに同級生の奈津子役に平澤宏々路、クラスのリーダー格・恭子役に南琴奈がキャスティングされている。

 監督は、『好きでもないくせに』(16年)、『愛の病』(18年)、『Sexual Drive』(21年)などで女性を主体的に描いてきた吉田浩太。柚木作品の文学性と、次世代俳優たちの瑞々しい存在感が交差する本作で、新たな境地を切り拓く。

■脇を固める実力派キャスト陣

 當真演じる希代子の先輩・瑠璃子役には深川麻衣。希代子にとって何でも相談できる年上の先輩であると同時に、希代子には無い明確な目標を掲げ、未来を見据えた行動力と芯の強さを持つ知的で大人びた瑠璃子を堂々と演じる。

 希代子の母で、1人で老舗の呉服屋を経営する美恵子役には石田ひかりが扮し、母親としての愛情と厳格さを体現。恭子の恋人で大学生の卓也役に新原泰佑、希代子や朱里の担任教師役に野村麻純、世界的カメラマンでもある朱里の父親の恋人役に小西桜子、希代子の高校のクラスメイトとして今森茉耶、陣野小和らも出演しする。

■映像初解禁となる特報も解禁

 特報映像では、日常を過ごす希代子の前に突如現れた朱里の姿が描かれる。家と学校の往復の毎日。変わり映えのない通学路の景色。間を埋めるための教室でのたわいもないおしゃべり――。特報の冒頭では、いつもと変わらない日常を過ごしていた希代子と、そんな希代子の前に突如として現れた青い服を着た転校生の朱里の姿が捉えられている。

 自由奔放で他のクラスメイトとは異なる、知的で大人びた風格と孤高さを纏った朱里にひかれ、徐々に行動を共にするようになった希代子の世界は、学校の屋上の扉を開けたときのように眩しいほどに明るく輝き出す。

 しかし、映像の後半では「私のことなんて忘れてよ」という朱里の言葉をきっかけに、不穏な影が漂い始める。強く握った拳、切り裂かれた似顔絵、孤独に立ち尽くす朱里…。やがて、不安に満ちた寂しげな表情の希代子がこちらを見つめる映像が観る者の胸を締め付ける。希代子と朱里の間に一体何が起こったのか。思春期の煌めきと残酷さ。公開への期待をさらに高める特報となっている。

■瑠璃子役:深川麻衣のコメント

 人は歳を重ねていきますが、どの年代にも、その年齢ならではの輝きがあると思っています。この映画には、10代にしか出せない輝きの瞬間や、美しさ、痛み、危うさ、不安定な心の揺れがギュッと詰まっています。そして當真あみさん、中島セナさんを初めとする、10代の女優さん達のまぶしいほど素敵な瞬間がたくさん映っています。

 映画の中の彼女たちと同じ経験をしていなくても、不思議と、あ、なんかこの感覚知ってる。見たことがある。聞いたことがある。経験したことがある。と、そんな風にどこか記憶の奥底が重なり大人になっても共感できるお話です。学校は、とても小さな世界だけれど、そのときの自分にとっては学校が世界の全てだったなぁと、この映画を通して思い出しました。

■美恵子役:石田ひかりのコメント

 吉田監督が長年温めて来られた『終点のあの子』に参加することが出来、とても光栄に思います。わたしはほとんど當真あみちゃんとの撮影でしたが、出来上がった作品を観て、思春期の女の子達が抱える「特有の気まずさ」に、懐かしいような、息が苦しくなるような感覚を思い出しました。悪い子は誰もいないんだよ、と言ってあげたくなるような映画です。ぜひ大きなスクリーンで、キラキラ耀く時間を共有していただけるとうれしいです。

■原作者:柚木麻子のコメント

 ひとつのクラスを表現した、俳優さんたちの緻密で的確な演技が胸を打ちました。今後も私の作品が映像化する際はぜひ、力を貸していただきたいです。


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