戦後80年…被爆経験者の美輪明宏「そこは地獄でした」貴重メッセージ 福山雅治も想い【コメン…

映画『長崎―閃光の影で―』公開記念舞台あいさつ

【写真】平和への想いを語る 菊池日菜子、小野花梨、川床明日香
出演の菊池日菜子、小野花梨、川床明日香、被爆三世の松本准平監督が登壇。戦後80年の節目を迎え、映画が公開されることへの想いを存分に語った。今作の語りを務め、自身も被爆経験者である美輪から貴重なテキストメッセージが届き、主題歌「クスノキ ―閃光の影で―」を作詞・作曲した福山からもサプライズでビデオメッセージが到着した。
■美輪明宏からのメッセージ 全文
あの悪魔の閃光から80年
被爆したのは10歳の時、爆心地から3.6キロでした。
静かな夏休みの朝、宿題の絵を描いていました。
出来上がりを確かめるため後ろへ二、三歩下がった途端
ぴかっ! 百万個のマグネシュウムを焚いたような白い光が、
世の中がシーンとして(あれ?こんな好い天気に稲光・・・)
思う間もなく、幾千万の雷が同時におちたようなすさまじい爆音。
外・・・そこは地獄でした。
数日後、浦上の親類が心配になり、爆心地に入りました。
その惨状を目の当たりにして、
僕は初めて冷たい水に漬かったような寒さで身体が震えだし、
底の知れない恐怖に、哭(ルビ:な)き出しました。
夢の中で怪物に追われるように走り続けました。
やがて戦争は、終わりを告げ。原爆の中裸足で逃げまどい地獄絵さながらの、あの光景は、一生私の胸から消えることはないでしょう。
しかしあの長崎のコバルト色の空や港、乳白色(ルビ:にゅうはくしょく)の夕もやに包まれた丘の上にある学校の講堂で、遅くまでピアノを弾いてうたっていたあの頃が、いちばん美しい思い出ともなっています。
若い世代の方には、もう二度と戦争を起こさないように、美しい文化にふれて心を豊かにしていただきたいと思います。
美輪明宏
■福山雅治からのビデオメッセージ
福山雅治です。
菊池日菜子さん、小野花梨さん、川床明日香さん、そして監督の松本准平さん。さらには、本日お越しくださった皆様、ありがとうございます。
今回この映画『長崎―閃光の影で―』、僕は音楽の方で参加させていただきました。このお話を伺ったときに、まず大変嬉しく、何としても参加したいと思ったのですが、僕の歌唱というよりも、やはりお三方の、菊池さんと小野さんと川床さんの演じられたそれぞれの役の歌声、役として楽曲に歌声で命を吹き込むというのが、この映画のエンディングにふさわしいのではないかと思って、アレンジと歌唱のディレクションを担当させていただきました。
この「クスノキ」という楽曲はもともと2014年に発売された楽曲です。僕自身長崎出身で、デビューしたのは1990年ですけれども、1990年から「クスノキ」という楽曲が発表されたのが2014年、24年かかりました。24年経って、やっとこの「クスノキ」という楽曲ができて発表しました。2025年にこういったかたちで、この『長崎―閃光の影で―』という作品とに「クスノキ」という楽曲で参加できるということは自分にとって本当にありがたいことで、そしてこの三人の俳優さんに歌っていただけることで、また新たな命を宿して長く聴いてもらえる、伝わっていく歌になったんじゃないかなと、この映画とともにそういう作品になったんじゃないかなと思っています。
映画は、とても美しいものを観たなという感想です。目の前で何が起こったかわからないけれども、困っている人を、苦しんでいる人を、助けたい人を、その対象に対して無償の手伝いをする。その人間としての当たり前の行動を、実は命がけでやっているということに、美しさを感じました。そういったごくごく当たり前のことだけど、とても尊いもの、尊い行動・行為というものを自分の手の届く範囲で、目の前で起こっていることで、対応していく。親切にしたい、助けたい、優しくしたい。その連鎖が、一人一人それぞれの連鎖が、今日映画をご覧になってくださっている皆さんの生活の中で、そういう思いで暮らしていくと、それが広がっていって、世界がもう少し、さらに平和というものに向かって前進するのかなと。この映画はそういうことを改めて伝えてくれている作品になっていると思います。
『長崎―閃光の影で―』、そして「クスノキ」。映画と音楽がより多くの人に届くことを願っています。
福山雅治でした。
■あらすじ
1945年、長崎。看護学生の田中スミ、大野アツ子、岩永ミサヲの3人は、空襲による休校を機に帰郷し、家族や友人との平穏な時間を過ごしていた。しかし、8月9日午前11時2分、長崎市上空で原子爆弾がさく裂し、その日常は一瞬にして崩れ去る。街は廃墟と化し、彼女たちは未熟ながらも看護学生として負傷者の救護に奔走する。救える命よりも多くの命を葬らなければならないという非情な現実の中で、彼女たちは命の尊さ、そして生きる意味を問い続ける――。
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