『アバター』最新作、7・25から劇場限定で予告編先行上映 “灰の部族”が新たな火種に

2025/07/23 05:41 

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『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』12月19日より日米同時公開(C)2025 20th Century Studios. All Rights Reserved.

 全世界歴代興行収入ランキングで第1位の『アバター』(2009年)、第3位の『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』(22年)に続く、ジェームズ・キャメロン監督によるシリーズ第3弾『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』が、12月19日より日米同時公開される。21日にはポスタービジュアルが解禁され、今週25日より公開される『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』で、本作の初となる予告編が“劇場限定”で先行上映されることも発表された。

【写真】初解禁された新作『アバター』のコンセプトアート!

 舞台は2154年。滅亡の危機に瀕した地球で、人類の最後の希望は神秘の星・パンドラに託される。貴重な鉱物資源を採掘するため、人類はパンドラの先住民族ナヴィと人間のDNAを組み合わせた肉体〈アバター〉を開発。戦地で両足を負傷し、生きる希望を失っていた元海兵隊員のジェイク(演:サム・ワーシントン)は、亡き兄の代わりに〈アバター〉となりナヴィと接触。彼らの生き方に共鳴し、ナヴィの女性ネイティリ(演:ゾーイ・サルダナ)と恋に落ち、再び希望を見出していく。

 その後、ジェイクとネイティリは家族を築き、キリ(演:シガーニー・ウィーバー)やロアク(演:ブリテン・ダルトン)ら子どもたちとともに穏やかな日々を過ごしていた。だが、クオリッチ(演:スティーヴン・ラング)率いる人類の侵攻により、神聖な森を追われることに。ジェイクたちは新たに出会った“海の部族”と力を合わせ、犠牲を払いながらも侵略者を退けることに成功する。しかし――。

 今回解禁されたポスターには、怒りとも哀しみとも取れる表情を浮かべる、シリーズ初登場のパンドラの部族“アッシュ族”のリーダー、ヴァラン(演:ウーナ・チャップリン)の姿が描かれている。キャメロン監督は海外メディアのインタビューで、「彼女は計り知れない苦難を経験してきた部族のリーダーです。その経験によって非常に強くなり、民のためであれば、たとえ他者に“邪悪”と映るようなことでも、何でもするだろう」と語っている。

 自然と共生してきた“森の民”や“海の民”とは異なり、“アッシュ族”は自然に裏切られた過去から強い憎しみを抱いているとされる。キャメロンは、「“火”を憎しみ・怒り・暴力の象徴とし、“灰”をその結果と捉えたとき、灰のあとに残るのは悲しみや喪失です。そしてそれが生むのは、さらなる暴力と憎しみ。終わりなき悪循環です」と語り、「この作品のタイトルには、そんな思いが込められています」と明かす。“アッシュ族”はジェイクやネイティリにさえ敵意をむき出しにし、新たな火種となる可能性もある。

 『アバター』公開当時、キャメロンは独自の3Dカメラを開発し、他の追随を許さぬ革新的な映像体験を実現。壮大な物語と未体験の感動で、世界中にセンセーションを巻き起こした。続く『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』では、パンドラの生態系、家族の絆、そして命をめぐる戦いが若い世代の共感を呼び、再び世界的ブームとなった。

 常に映画館での“究極の映像体験”を追求し続けるジェームズ・キャメロン監督は、本作について「何人かの限られた関係者に観てもらいましたが、三作の中で最も感情的で、恐らく最高傑作だと言われています。心を打たれる作品になっていると自負しています」と強い自信をのぞかせている。
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