講談社、ロシア企業への著作権侵害訴訟が終結 『進撃の巨人』など判決に「極めて意義深い」

2025/07/09 13:10 

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講談社 (C)ORICON NewS inc.

 講談社は9日、ロシア国内において提訴していた著作権侵害事案について、2025年6月24日、判決が確定し、訴訟が終結しましたことを報告した。

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 今回の経緯は、ロシア・サンクトペテルブルクにおいて、ロシア企業IQ Art Management LLC(以下、IQ社)が、弊社の許諾を得ることなく、『進撃の巨人』など18作品を展示物として使用した有償イベントを開催(開催期間2023年4月~10月)していることが2023年7月上旬に判明。

 講談社はこの事態を重く受け止め、2024年7月4日、IQ社に対し、著作権の侵害を理由として、ロシア・サンクトペテルブルク・レニングラード州仲裁裁判所において、訴訟を提起した。

 訴訟は、2025年4月7日に結審し、同裁判所は弊社の請求を概ね認容する判決を下した。請求対象のうち15作品について著作権侵害を認定、IQ社に対して、賠償金375万ルーブル(*日本円で約690万円/2025年6月24日時点で1ルーブルは1.85円)および訴訟手数料2万6000ルーブルの支払いを命じた。

 その後、控訴期限までに双方とも控訴をしなかったため、6月24日に判決が確定した。

 講談社は「判決は、意図的に著作権を侵害し、無許諾イベントによって収益を得る行為が許されるものではないことを明確に示すものであり、国際的な著作権保護の観点からも極めて意義深いものと受け止めております」とコメント。

 「弊社は今後も、著作権侵害による被害の拡大と蔓延を防ぎ、著作者の権利と読者の皆様の利益を守るため、国内外を問わず、無許諾イベントをはじめとしたあらゆる態様の侵害行為に対して厳正に対処してまいります」と伝えた。
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