外貨預金、利用目的最多は「円金利の低さ」、「老後資金」も上位に

2025/06/23 13:00 

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「外貨預金」利用実態データを発表(オリコン顧客満足度調査)(画像はイメージ)

 顧客満足度調査を実施する株式会社oricon MEは、6月2日に発表した最新「2025年 外貨預金ランキング」と併せ、「外貨預金」の利用実態も発表。調査は、「2025年 外貨預金ランキング」の調査対象者である「1年に1回以上、外貨の購入・売却をしている」4,636人に、現在の利用目的や保有総資産額などについて聞いている。

外貨預金の現在の利用目的 ※外貨預金利用実態データ(オリコン顧客満足度調査)

1.外貨預金、現在の利用目的は「円金利が低いため」が最多、「老後の資金を蓄えるため」も上位に

 「外貨預金の現在の利用目的」について複数回答で聞いたところ、「円金利が低いため」が33.4%で最多に。次いで「円預金だけでなくリスク分散させるため」(32.7%)、「為替差益を得るため」(32.2%)と、資産運用目的での利用がTOP3を占めた。

 またその後に続いたのも「手元にある資金を有効に運用するため」、「老後の資金を蓄えるため」と、将来に備えるための手元資金の有効活用法として、外貨預金を利用していることがうかがえる結果となった。

2.外貨預金口座の保有総資産額、「10万円未満」が最多の17.1%、「1000万円以上」も1割弱

 「外貨預金口座における現在の総資産額」を日本円換算で聞いたところ、最多は「10万円未満」の17.1%となった。次いで、「100万円~200万円未満」(11.9%)、「50万円~100万円未満」(10.2%)と、100万円未満~200万円未満が比較的多い傾向となった。

 一方、総資産額「1000万円以上」は8.2%と、約1割弱ではあるが一定数いることがわかった。

※日本円換算額は、調査期間(2025年1月10日~1月24日)時点での為替レートを基に調査

3.外貨預金の情報チェック、約半数が「為替レートをほぼ毎日」チェック

 外貨預金に関する情報をどのくらいの頻度でチェックしているかについて、為替レート(テレビ・新聞・インターネットなど)とチャート(分足・日足・週足など)のそれぞれで聞いたところ、為替レートは「ほぼ毎日」チェックしている人が計44.8%(「1日2回以上」20.8%+「1日1回くらい」24.0%)で最多に。

 一方チャートは「それ以下(月1回以下)」が29.8%で最多となっており、為替レートに比べ、チャートのチェック頻度は全体的に低い傾向にあることがうかがえる結果となった。

4.老後資金の運用先、「投資信託」「国内株式」「外貨預金」がTOP3

 老後の資金を蓄えるにあたり、「積極的に運用しようと考えている投資商品」について複数回答で聞いてみたところ、「投資信託」、「国内株式」が半数超えの61.8%、59.0%を記録。次いで「外貨預金」も46.4%でTOP3入りと、老後資金の運用先として「外貨預金」も高い関心が寄せられていることがうかがえる結果となった。

 その他では、「外国海外株式」(31.7%)、「債券(国債/外債/社債など種類問わず)」(22.7%)と続いた。

 なお、最新の「外貨預金ランキング」では、【ソニー銀行】が2020年の発表以来6年連続の総合1位を獲得。総合2位には【SMBC信託銀行プレスティア】、総合3位には【住信SBIネット銀行】がランクインしている。
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