ウェス・アンダーソン監督最新作、邦題決定 カンバーバッチ、トム・ハンクスら場面写真も解禁

2025/06/22 13:37 

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映画『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』(9月19日公開)(C)2025 TPS Productions, LLC. All Rights Reserved.

 ウェス・アンダーソン監督の最新作『The Phoenician Scheme』(原題)の邦題が『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』(9月19日公開)に決定。場面写真9点が公開された。

【画像】映画『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』場面写真

 本作は、『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』(2021年)にも出演したベニチオ・デル・トロが主演。ケイト・ウィンスレットの娘で俳優のミア・スレアプレトン、『バービー』(23年)でアランを演じたマイケル・セラ、アカデミー賞ノミネート俳優リズ・アーメッドらが、ウェス組に初参加。

 さらに、トム・ハンクス、スカーレット・ヨハンソン、ブライアン・クランストン、マチュー・アマルリック、ジェフリー・ライト、ルパート・フレンド、ホープ・デイヴィス、そして物語の重要なカギを握る人物にベネディクト・カンバーバッチといった常連陣も続々登場。ウェス・アンダーソンならではのヴィジュアル美と群像ドラマが期待される。

 米国では、5月30日より先行公開され、劇場あたり平均9万5000ドル=約1355万円(1ドル=142.6円)という異例の成功を収め、全米公開後も勢いは止まらない。

 物語は、ヨーロッパの富豪ザ・ザ・コルダ(ベニチオ・デル・トロ)が、娘で修道女のリーズル(ミア・スレアプレトン)を後継人に任命したところから始まるクライム・ファミリー・コメディ。彼らは、祖国フェニキア(レバノン沖に浮かぶ架空の都市国家)における巨大インフラ整備計画「フェニキア計画」のため、ヨーロッパを旅する間に暗殺未遂や財政難といったトラブルに巻き込まれていく。

 さまざまな刺客から命を狙われるザ・ザ。場面写真では、彼が操縦するプライベートジェットの屋根に銃撃の跡とみられる穴があくショッキングなカットが公開。すでに左腕を負傷し、別のカットでは額にも傷、シャツには血痕が…、旅がいかに過酷であったかがうかがえる。中には、ビョルン(マイケル・セラ)に嘘発見器を装着し、尋問するような緊迫の場面もあり、常に命を狙われているザ・ザの気苦労が察せられる。

 なぜかとてもラフな格好のトム・ハンクス、そして、赤いソファに悠々と腰かける、ベネディクト・カンバーバッチ演じるヌバルおじさんのラスボス感あふれるカットも。物語の後半では、カンバーバッチ演じるヌバルおじさんとザ・ザ・コルダの決死のバトルも繰り広げられる。

 ザ・ザは、フェニキア計画を成功に導けるのか。そして、旅の中で次第に変化していく娘との絆とは――。『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』(2001年)、『ダージリン急行』(07年)に連なる“家族再生”の要素を持ちつつ、緊迫のクライム劇と、ウェスらしいユーモアあふれるやり取りとが入り混じった壮大な旅の行方を見届けたい。
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