『隠し味にはロマンス』から『イカゲーム』まで…変幻自在な演技力に心掴まれるカン・ハヌルの出…

2025/06/20 15:50 

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Netflixシリーズ『隠し味にはロマンス』独占配信中

名作『椿の花咲く頃』で、純朴でストレートな男ヨンシクを演じて、韓国中に愛されたカン・ハヌル。Netflixで配信中の新作『隠し味にはロマンス』では、財閥御曹司役で久しぶりにロマンスドラマに帰ってきたました。また新たな一面に魅了された人も多いはず!そしてシリーズ最終章となる『イカゲーム3』も公開を控え、今月はまさにカン・ハヌル月間!そこで本記事では、変幻自在な演技力に心掴まれるカン・ハヌルの出演作3選『隠し味にはロマンス』『椿の花咲く頃』『イカゲーム2』をご紹介いたします!

【動画】超絶ギャップ沼…『隠し味にはロマンス』のカン・ハヌル

■『隠し味にはロマンス』

本作は、全州の小さな食堂「ジョンジェ」を舞台に、味には無関心で、有名店のレシピを盗み取ることもいとわない傲慢な財閥の御曹司ハン・ボム(カン・ハヌル)と、味に命をかける頑固なシェフ、モ・ヨンジュ(コ・ミンシ)の対立から始まるロマンスドラマ。

当初は反発し合っていた2人が、店の立て直しや料理コンテストなどを通じて、徐々に互いの価値観や情熱を認め合い心を通わせていく…。という、まあ韓ドララブコメあるあるの展開なんですが、本作の何がヤバイって、キャストが超最高級のラインナップすぎるんですよ…。

カン・ハヌル×コ・ミンシというこれ以上ない実力派カップルというだけで超贅沢なのに、食堂の仲間たちに、キム・シンロク(『財閥家の末息子』)と、ユ・スビン(『愛の不時着』)という個性派揃い。さらに恋のライバルにユ・ヨンソク(特別出演)って、これ、何事ですか…?序盤からこのメンバーが、わちゃわちゃと“ラブコメしてる”姿に(?)、すっかり心掴まれてしまいました。

料理を介した心の交流と、徐々に芽生えていくロマンスが描かれていくのですが、コミカルでお調子者なボムウと、芯の強いヨンジュのテンポの良い掛け合いが最高に心地よくて…!クスッと笑えてコミカルだけど、家族愛や仲間の絆にじんわり心が温まる…ヒューマン要素が強いのもさすがハヌルが選んだ作品だなぁ…と。

そしてそして、『椿の花咲く頃』の純朴ストレート青年とは180度違う、THE財閥御曹司なハヌル氏が新鮮で、登場からスーツでバシッと決めた姿に目を奪われてしまいます。しかも!傲慢でクールな財閥の御曹司なのに、ヨンジュの前では、不器用で人間味あふれる一面を見せ始めるの、超絶ギャップ沼じゃないですか…?

最初は店の買収しか考えていない“嫌なやつ”だったボムが、ヨンジュや食堂の仲間たちと過ごすうちに、料理や人との絆を大切にするようになっていく姿に、胸が熱くなること必至!やはり“人間味”溢れる男を演じさせたら、この人の右に出るものはいないですよね。美味しい料理はもちろん、カラッとした笑顔に、嫌なことを全部忘れさせられる癒しの一作です。

▼配信情報
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■『椿の花咲く頃』

そんな彼の代表作といえるのが本作でしょう!今でも「ヨンシク~~~!!」と叫びたくなります。ヒョンビンやパク・ソジュン、ナムグン・ミン、チュ・ジフンといった錚々たる演技派たちが並び、大激戦と言われた2020年の百想で最優秀男性演技賞を受賞し、その“名優”っぷりを世間に刻印した『椿の花咲く頃』です。

田舎の村オンサンで若い女性のドンベク(コン・ヒョジン)は、カメリアというパブをオープンすることに。幼い頃、母親に捨てられた傷を抱え、8歳の息子ピルグ(キム・ガンフン)を育てるシングルマザーのドンベクは、オンサンの人々の偏見の目に晒されながらも、一直線で誠実な警察官ヨンシク(カン・ハヌル)と出会い、熱心に求愛されるうちに、徐々に心を溶かしていくように…。本ドラマはドンベクとヨンシクの恋愛物語、オンサン村の住民との友情、そして“ジョーカー”と呼ばれる謎の連続猟奇殺人犯という存在が絡み合う複合的なストーリーが展開していきます。

なんと言っても本作の魅力は、ロマンス、コメディ、サスペンス、田舎町を舞台に繰り広げられる温かな人間ドラマまで、目まぐるしくさまざまなジャンルが絡み合っていく実に見応えあるストーリー。しかも何がすごいって、この全てが“おまけ”じゃなくってメインストーリーってところ。大号泣のヒューマンなのに、ロマンスもサスペンスも最後の最後まで完璧に面白い。正直こんなドラマは他にないんですよね。

遺体発見現場の衝撃的なシーンからスタートし、「犯人は誰やねん?」というミステリー要素にハラハラドキドキしつつも、心安らぐ田舎町を舞台に繰り広げられる濃厚な人間ドラマに思わず涙ぐんでしまう。ロマンスにキュンとして、村人たちのおふざけに笑っていたかと思えば、突然鬼気迫る展開が繰り広げられる…というジェットコースターっぷりに、ラストまで夢中になってしまうのです。

ハヌルが演じるのは、純朴でストレートな青年ヨンシク。めちゃくちゃやかましくて、興奮すると鼻息荒くなるかわいいやつなんですけど、ヨンシク、たまに見せる色気がけしからんのですよ。韓国で、“純朴セクシー”と呼ばれたのも納得!真っ直ぐな愛と、“応援語録”と呼ばれた名台詞の数々は癒しを与え、きっと自己肯定感を高めてくれるはず。たとえ平凡であっても、「誰もが誰かの奇跡であり、ヒーローだ」という慰めのメッセージがじんわり心を温めてくれる、カン・ハヌルに沼ったなら絶対に観たい名作です。

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■『イカゲーム2』

昨年末に待ちに待ったシーズン2が配信となり、さらに6月より待望のシーズン3が配信となる『イカゲーム』。既存のメンバーはもとより、シーズン2で新たに参加したキャストにも注目が集まりましたが、個人的に沸きまくったのが、カン・ハヌル&イム・シワンの『ミセン-未生-』コンビの再会!!胸熱!!!ここまできたらピョン・ヨハンも呼んできてほしかった…という個人的願望もありましたが(笑)。とにかくこの2人が同じ画面に収まってる奇跡に、「チャン・グレ~!!ベッキ~~!!」と、興奮していたのは私だけではないはずです(笑)。

本作は、456億ウォン(約44億円)の賞金がかかった謎のサバイバルゲームに参加した人々が、最終的な勝者になるために命をかけて極限のゲームに挑戦する物語。シーズン2で描かれるのは、イ・ジョンジェ兄さん演じる主人公ギフンが、ゲームで優勝してから3年後の物語。残酷なゲームに終止符を打つため、黒幕を明らかにしようと決意したギフンは、新たなメンバーたちと、再び混沌としたゲームに巻き込まれていきます。

シーズン1もそうでしたが、恐怖のデスゲームでありながらも、極限の状態で欲望を優先する人間の恐ろしさだったり、時にほろっとさせられるような温かい情だったり…結局は濃密で生々しい人間ドラマが展開していくのが、やはり韓ドラらしさ。シーズン2ではチームワークと信頼が試されるゲーム設計や、〇派と×派の対立といった新たな設定も加わり、母子、恋愛、友情といった人間ドラマが濃密に描かれます。

ハヌルが演じるのは、人懐っこい元海軍兵士のデホ(参加番号388番)。陽気で親しみやすい性格で、どんな相手の懐にもすっぽりと取り入る魅力を持ちながらも、ずる賢さも兼ね備えているデホ。笑顔の裏にある“影の顔”が見え隠れする、さすがの演技力に感嘆してしまいます。いくつかの行動や描写から、隠された裏の顔や複雑な過去があるのではないか…?と疑わずにはいられません。

ここからネタバレになるので、2をまだ観てない方はここでそっと閉じていただきたいのですが、父親について聞かれた際に話題をそらしたり、銃撃戦でパニックになったり、「逃げる」というキーワードに敏感に反応することだったり、なにかと怪しい挙動が気になります。ギフンたちに急激に近づいてきているあたりも、「もしやVIP側の人間なのでは…?」という説も。ラストシーズンではかなりキーとなる重要人物であることは間違いなさそう。最終シーズンは、ギフンたちがどのような結末を迎えるのかはもちろん、ハヌルの“悪”がチラ見えする秀逸な演技を嗜みながら、デホの正体と行く末にも注目です!

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(文:DramaWriter Nana)
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