「堀越耕平『僕のヒーローアカデミア』原画展」が21日より、東京・CREATIVE MUSEUM TOKYOにて開幕する。これに先駆け20日、内覧会が開催され、連載10年の軌跡が詰まった原画のほか、ネームや下描きなどの制作資料など、展覧会描き下ろしイラスト19点を含む564点が公開された。

【写真】貴重すぎる…！オールマイトとデクのやり取りなど名場面の原画も多数掲示

　本作は、コミックスがシリーズ世界累計発行部数1億部を突破した（デジタル版含む）大人気ヒーローアクション漫画。テレビアニメシリーズをはじめ、劇場版アニメ、ゲーム化、舞台化などメディアミックスも話題に。テレビアニメは今秋に『FINAL SEASON』の放送が決定している（日本テレビほか　毎週土曜　後5時30分～）。5月にファイナルファンブック、6月に自身初の画集が発売された。

　本展は6つの展示室で構成。展覧会の冒頭を飾るプロローグエリアでは、『僕のヒーローアカデミア』の作中で起きた数々の出来事をオリジナルタブロイドで振り返る。さらに連載から10年間にわたり刊行されたコミックスカバーイラスト41点を一堂に展示。堀越氏の美麗なカラーイラストを楽しめると共に、連載10年間の歩みを感じさせるものとなっている。

　Zone1は「『架空（ゆめ）』は『現実』に。」と題し、デクとオールマイトが出会い始まった物語を86額、138枚展示（劇場版アニメポスターのぞく）。雄英入学後から「全面戦争」までの、数々の事件や学校行事を通してヒーローたちが成長していく歩みを、貴重な直筆原稿と共に振り返る。各エピソードを描いていた時の心境などを語った特別解説をはじめ、Zone1〜4のそれぞれのエリアで堀越氏のコメントも公開している。

　Zone2は「『ヒーロー飽和社会』の終焉。」と題し、「第二次決戦」直前までの原画を52額109枚展示（劇場版アニメポスターのぞく）。ここからはデジタル作画による完成原稿だけでなく、創作の過程で生まれた線画、ネームなどの直筆の資料を多数展示している。作品の終章開幕の部分に該当する、荒廃した世界を表現したこのゾーンを象徴するのが、作中でも人気の高い“黒デグの等身大フィギュア。堀越氏が描きおろしたスケッチを基に、原型製作は『僕のヒーローアカデミア』のフィギュアを数多く手がけたWATANABE×RENが担当。細部にまでこだわったハイクオリティな仕上がりになっている。

　Zone3は「ヒーローと敵（ヴィラン）、最後の戦い。」と題し、71額、132枚を展示。「第二次決戦」の見渡す限りの戦禍の様子を、パノラマ空間でダイナミックに展開する。埋もれた瓦礫の中で、ヒーローVS敵の最終決戦を体感でき、堀越氏の解説と共にそれぞれの戦いを振り返る。

　Zone4は「繋ぎ、紡がれる想い。」と題し、72額、138枚を展示。死柄木弔（しがらきとむら）、そしてオール・フォー・ワンとの死闘の決着、そして「みんなが最高のヒーローになった物語」を大迫力の空間展示で堪能できる。堀越氏入魂のキービジュアル「ヒーローVS 敵（ヴイラン）」が特大パノラマフォトスポットとして登場し、圧巻の存在感の見せている。

　Zone5は「少年少女たちが取り戻した“日常”の記録」と題し、19額、47枚を展示。コミックス最終巻描きおろしエピソード No.431の線画を特別公開している。展覧会キービジュアル「ヒーローVS敵」、「緑谷出久・死柄木」の展示のほか、さらに、展覧会特別描きおろし「Special lIlustrations "Snapshot”」では、物語の完結後も続くキャラクターたちの日常を、デクが撮影したという着想のもと、企画・構成された珠玉の描きおろしイラストを展示している。

　展示を観た後には、展覧会公式ショップも。オリジナルグッズ106点と展示会公式図録を購入できる。

　6つの展示室のほか、隣接したカフェでは開催を記念したテーマカフェも21日よりオープン。『ヒロアカ』の各キャラクターをイメージしたオリジナルメニューが多数登場する。カフェの利用には、カフェ予約整理券が別途必要となる。

　本展は、あす21日～8月31日に東京・CREATIVE MUSEUM TOKYOで開催される。なお、全日日時指定制となり、当日券販売はなし。すでに前期日程（21日～7月31日）チケットは完売しており、後期日程（8月1日～31日）チケットも完売次第終了となる。

■堀越耕平『僕のヒーローアカデミア』原画展
会期：2025年6月21日（土）～2025年8月31日（日）※会期中無休
開館時間：午前10時～午後8時
※8/1（金）、2（土）、8（金）、9（土）、10（日）、15（金）、16（土）、22（金）、23（土）、29（金）、30（土）は午後9時まで
※最終入場は閉場30分前まで
会場: CREATIVE MUSEUM TOKYO (TODA BUILDING 6F)

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