【好きなお天気キャスター】V4の木原実、40年“信頼”され続ける秘訣は「予報が外れたら言い…

「第21回 好きなお天気キャスター/気象予報士ランキング」1位となった『every.』の(左から)木原実とそらジロー (C)ORICON NewS inc.

【ランキング表】初ランクインは1人! 木原、ガチャピンらがしのぎを削った、好きなお天気キャスターTOP10
――「第21回 好きなお天気キャスター/気象予報士ランキング」で、見事1位を獲得されました。おめでとうございます。今の率直な感想を教えてください。
【木原】ありがとうございます。実感があまりなくて。ぶっちゃけ僕、天気予報がへたな方なんですよ(笑)。
――いえいえ、そんなことないです!
【木原】いや、いろんな物差しがあると思うんですけど、しょっちゅう間違えますし、噛んでいますし、普通の格好でやっていますし、おっさんですし(笑)。だから、世間的にピカピカしている人間ではないんです。でも強いていえばですね、周りの出演者の皆さんとか、会いに来てくれる子どもたちが、みんなでこう作ってくれている天気コーナーだと思うんですよ。そういう意味で、ほんとに周りの皆さんのおかげだと思うんです。僕はありがたく1位ということでいただきましたけど、これは『news every.』という番組がいただいたんじゃないかなというふうに思っています。
アナウンサーや、キャストの皆さんと掛け合う機会が多いので、そういった面白みみたいなものが評価されたのかなっていう気もします。もちろん予報の中身は「日本テレビ気象センター」の方で作り上げている画面もありますし、そういう伝統みたいなものもありますけれども。それに加えて、ファミリー感っていうんですかね、そういうものが大きかったんじゃないかなって。
――木原さんを推す人のなかには、長年、天気を伝え続けていることによる安定感、信頼感があるという声が非常に多く寄せられました。
【木原】月曜から金曜まで通しでやっていますし、長くやっていますから。局によっては同じ時間帯でも出る予報士の人が違うなんてことは割とあるんです。
――どういったことに気を付けて普段、天気予報を伝えていらっしゃるんですか?
【木原】実は僕が天気予報をやり始めた時に、元気象庁の職員でいらした平塚和夫さんという方に、1年間家庭教師のように教わりまして。僕があんまりへたなんで、日本テレビがちょっと勉強してこいって(笑)。で、最初に教えてもらったのが平塚さん。
平塚さんがおっしゃっていたんですが、1番良くないのは、予報が外れた時に言い訳をすること。言い訳じゃなくて、「まず謝れ」と教わりました。平塚さんも実はアンケートをとったことがあって、やっぱりそういう声が多かったと。もう40年前のことですけど。だから、僕も帯でやっていますから、自分の言ったことが、次の日答え合わせになるわけですね。そうすると、やっぱり謝ることが結構多くて。やっぱりちゃんと間違ったら間違ったっていうことを認めて、ちゃんと謝罪をすると。知らなかったことにするとか、知らないふりするとかは(しない)。それを実践してきたことが、もしかするとそういう信頼感みたいなものに、つながっているのかもしれません。
――そういった40年にわたる積み重ねが、信頼につながっているわけですね。ほかに長く続ける秘訣はございますか?
【木原】それはやっぱり一生懸命やることしかないですよね。あと僕は、テンプレートを作らないようにしています。
――テンプレートを作らない?
【木原】はい。これは、日本テレビの山田克也さんという、昔からお世話になっている方が、「スポーツでもなんでも、『次の試合は何日です。みんなで応援したいですね』とか『楽しみですね』とかっていう、そういう紋切り型のテンプレで、いつもみんな締めるけど、もうそういうのやめようよ」ということを言われて。それを聞いた時に「ハッ」として。天気予報でも「気象警報にお気を付けください」とか「大雨にご注意ください」とかあるんですけど、それ毎日やっていると全然届かないんですよ。
だから、へたでも変な言葉遣いになっちゃっても、昨日と違うふうに言おうと思って、テンプレにしないようにしている。大抵間違って失敗するんですけど(笑)。同じ文章でも間を空けたりとか、ちょっと表情付けたりとか、昨日とは違う、先週とは違うものを。生放送なので、やっぱ新鮮なのが1番届くのかなっていう。
上手にいい声でしゃべって、「次の試合に期待したいですね」って言って終わるのがおしゃれかもしれませんけど、僕はそうじゃない方がいいなと思って。だから安定しないんです。毎日毎日不安定なので、噛むし、ほんとに忘れるし。
――でもそれは、新鮮さと紙一重…。
【木原】そうですね、わざとやっているんじゃないんですけど(笑)。ただ、うまきゃいいかっていうか…。もちろんうまいのが1番いいんですけど、孔子の『論語』にも「巧言令色鮮し仁」(こうげんれいしょくすくなしじん)って言って、あんまり整いすぎているのも、どうなんだろうっていう言葉もありますからね。整っている人はいますから、いろいろな局に。僕は僕のやり方でやろうと思っていますね。じいさんはじいさんなりに(笑)。
――ほかの局の「お天気キャスター/気象予報士」で気になっている人、刺激をもらっている人はいらしゃいますか?
【木原】例えば、羽鳥君の『モーニングショー』でやってる片岡(信和)君は元戦隊ヒーローで、まだキャスターなってないときに、1度日本テレビに遊びに来たんですよ。「今度キャスターやりたいんです」って言っていたら、なって。若いのにすごい落ち着いているんですよ。言葉の間隔とかペースが、常に一定で聞きやすいんですよね。こんなふうにしゃべれたらなと思うんですけど、どうもそういかないんですよね、テンション上がっちゃって(笑)。
僕は、落語が好きなので、言葉の命の乗っかり方って、ちょっと標準語には乗りにくいなっていう。だから関西弁に負けるんですよね。どうしても気持ちの乗り方で。だからちょっとね、アナウンサーのしゃべるようなきれいな言葉なんてできないから言うんですけど、噺家さん口調みたいになったり、弾みのある言葉もいいなと思って。防災じゃない時には、ちょっとね、やってみたい(笑)。
――ここまで「好きなお天気キャスター/気象予報士ランキング」4年連続1位ですが、5連覇→殿堂入りに向けて意気込みをお願いします。
【木原】ライバルは(3年連続2位の)ガチャピンですね!(笑)。実はね、僕、昔、『ポンキッキーズ』っていう番組でガチャピンと共演しているんですよ。海田およぐ教授役のパペットの声を生でやっていたんです。1年くらいだったかな、すぐに終わっちゃったんですけど、僕らはファミリーだったんですよ。
――かつての“ファミリー”が30年の時を経て、まさかライバルになるとは…驚きですね。では、最後に視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。
【木原】今、うちの『news every.』のモットーが、「ミンナが、生きやすく」という社会になるようなお手伝いができるニュースと番組ということなんです。私も、子どもたちとか、テレビ見てくれているあの時間帯のおじいちゃん、おばあちゃんやお母さんたちが生きやすいような、安全に暮らせるような気象情報をお伝えしていきたいと思っています。
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