米ディズニー、テーマパークによる経済効果を発表 『カーズ』『モンスターズ・インク』『リメン…

2025/06/07 14:19 

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7月に開園70周年を迎える「カリフォルニア ディズニーランド・リゾート」 (C)ORICON NewS inc.

 ウォルト・ディズニー・カンパニーは現地時間5日、同社のテーマパーク事業が米国内で年間670億ドル(約6.7兆円)の経済効果を生み出し、カリフォルニア州やフロリダ州を含む全50州で、約40万3000人の雇用(直接・間接)を支えているとする新たな経済レポートを発表した。

【画像】カリフォルニア ディズニーランド・リゾート 70周年セレブレーション公式写真

 この発表は、1955年に開園したディズニーランドがテーマパークの先駆けとして世界に与えた影響が、70年を経た現在もなお続いており、同社がアメリカ経済において極めて重要な存在であることを示すものとなっている。

 レポートは、英オックスフォード・エコノミクス傘下の観光経済研究機関「Tourism Economics(ツーリズム・エコノミクス)」によって、ディズニーの委託のもと作成された。調査では、カリフォルニア州のディズニーランド・リゾートと、フロリダ州のウォルト・ディズニーワールド・リゾートの経済波及効果と雇用創出を包括的に分析している。

■カリフォルニアだけで年間1.6兆円の経済効果

 調査によれば、カリフォルニア州アナハイムにあるディズニーランド・リゾートは、南カリフォルニア地域に年間161億ドル(約1.6兆円)の経済インパクトをもたらし、10万2000人以上の雇用を支えている(直接・間接含む)。

 ディズニーランド・リゾートの社長トーマス・マズロウム氏は、「地域に根ざしながら世界中の来訪者を迎えてきたこの70年に誇りを感じている。今後もさらなる成長と貢献を目指したい」と述べている。

 同社は、2033年までに米国内のパーク開発に向けて300億ドルの設備投資を行う計画。各地で以下のような大型拡張が予定されている。

【フロリダ:ウォルト・ディズニーワールド・リゾート】

・マジック・キングダム史上最大の拡張。『カーズ』をモチーフにした新フロンティアランドや、ディズニーヴィランズをテーマにした新エリアが追加予定。

・アニマル・キングダムには『ミラベルと魔法だらけの家』『インディ・ジョーンズ』を基にした「トロピカル・アメリカ」エリアを新設。

・ハリウッド・スタジオには『モンスターズ・インク』をテーマにした世界初の専用エリアを導入。

【カリフォルニア:ディズニーランド・リゾート】

・カリフォルニア・アドベンチャー内のアベンジャーズ・キャンパスを2倍の規模に拡張。

・『リメンバー・ミー』『アバター』を題材とした新アトラクションがディズニーランド・リゾートに追加予定。

 1955年にウォルト・ディズニーが開業したディズニーランドは、当初はアナハイムの一地域の観光施設に過ぎなかったが、現在では全米および世界中に経済的・文化的な影響を及ぼす存在となっている。5月7日に行われた決算発表時には、中東初となるアラブ首長国連邦・アブダビへの新テーマパーク建設計画も発表された。同社は今回の経済レポートの発表を通じて、エンターテインメント企業としての枠を超え、持続可能な経済成長と雇用創出に貢献する存在としての立場を強調。今後も国際的な成長戦略を加速させていく方針を示している。
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