徳光和夫、サザンオールスターズ“デビュー時”の驚き Mrs. GREEN APPLE印象も…

2025/05/25 18:00 

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25日放送の『ライターズ!』(日本テレビ系)に出演する徳光和夫

 顔出しNGの敏腕ライターたちが、注目タレントの素顔に迫る『ライターズ!』(日本テレビ系)。25日の放送(日曜 深1:30)では、同局の特別番組『特報!歌の大辞テン』(27日 後7:00)にゲスト出演するフリーアナウンサー・徳光和夫が登場する。

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■「親子で楽しめる」平成のレジェンド番組がついに復活

 1996年にスタートし、一世を風靡(ふうび)した歌番組『速報!歌の大辞テン』(以下、歌の大辞テン)が“令和版”として特別番組で復活する。当時、司会を務めた徳光が、特番収録の熱気冷めやらぬなか、『ライターズ!』に登場。番組の魅力と音楽愛をたっぷりと聞いた。

 『歌の大辞テン』は毎週、その週のランキングに加えて、昭和の同月のヒットソングが紹介される。インターネットが発達していなかった時代、若者にとっては昭和歌謡曲を、親世代は平成の音楽を知る貴重なきっかけとなった。かつて徳光は、これほどの「レジェンド番組」になる手応えを感じていたのだろうか。

 「まったくないですね(笑)。放送とは書いて字のごとく“送りっ放し”。この番組も放送すれば、そのまま消えていくものだと思っていました。しかし今日の特番収録を終えて『オレは、なんていい番組やってたんだ』と思いましたね(笑)。当時はすでに核家族化が進み、各部屋にテレビがある家も珍しくなかった。そんな時代において『歌の大辞テン』は“親子で見てもらう”という明確なコンセプトがあった番組でした」とご満悦。

 1963年に日本テレビに入社し、以来数多くの歌番組の司会を務めてきた。しかし「僕はそれまで演歌ばかり。この番組を担当するまでは、最新のヒット曲はまったくわからなくてね」と明かす。

 「1990年代後半から2000年代初頭は、本当にいろんな歌い手さんが出てきましたね。小室(哲哉)さんの打ち込み音楽の存在感は格別だし、織田哲郎さん、CHEMISTRYさん、浜崎あゆみさん、大塚愛さん、安室奈美恵さん…それまで存じ上げなかった人気アーティストに出会えたのも、この番組のおかげです」

■サザン「新しいのに懐かしい」印象、ミセスの“インパクト”も告白

 なかでも徳光が熱く語ったのが、「サザン」ことサザンオールスターズだ。

 「昭和から平成、そして今なお第一線で活躍しているでしょ。桑田(佳祐)さんは今69歳、そのお歳で全国ツアーをやっているなんてすごいですよ。サザンがデビューしたとき、僕は『紅白歌のベストテン』の司会をやっていたわけですけども、ランニング姿で『勝手にシンドバッド』を歌う姿は本当に斬新でね。周囲の若いスタッフも『まったく新しいものが出てきた!』と言ってましたけど、僕たち世代から見れば、“新しいのに懐かしい”不思議な存在でしたね。桑田さんのご実家はスナックをやっていらしたから、ムード歌謡が自然と染み込んでたんでしょう。桑田さんは百人一首や万葉集も読んでるらしくて、そこから歌詞を紡いでいるという話もある。だからこそ、サザンの曲には懐かしさと新しさが絶妙に同居しているといえるんだと思います」

 その他にもゴダイゴ、原田真二、ORANGE RANGEなど時代を動かしたアーティストの名前が徳光の口から次々と述べられた。さらに、令和世代の音楽として徳光が挙げたのが “ミセス”ことMrs. GREEN APPLEだ。

 「歌声といい歌い方といい、84歳の私が聞いても、その旋律が心に残りますね。この人たちはどうやって歌を作っているのかなと不思議に思いますね」

■「橋本環奈はただ者じゃない」現場で実感した天性の才能

 今回の特別番組では、司会をフリーアナウンサーの藤井貴彦と橋本環奈が務める。徳光に2人の印象を聞くと「いや〜悔しかったですね」という言葉が開口一番、返ってきた。

 「当時の僕たちの司会よりも明らかに藤井・環奈組のほうがよかった(笑)。藤井は“ニュース一筋”のイメージがありましたけど、頭が柔らかくて、ゲストからの話の引き出し方もうまい。僕に対しても愛情込めてやってくれましたね。なによりビックリしたのは橋本環奈さん。年末の紅白歌合戦で橋本さんが司会をする様子を見て『この子、タダモノじゃないな』と思っていたわけです。あちらの番組はおそらく原稿もしっかりあったと思いますが、今回はほぼアドリブでご自身の言葉で音楽をしっかりと語っていた。これはすごいことですよ。

 ランキングを発表するときも、音楽を通じた家族とのエピソードを紹介して、橋本さんの家族との仲の良さが伝わってきてね。ひとことで言えば、橋本さんは頭がいいし、なにより芸能の世界が向いているなと思いましたね」

 ちなみに、大学時代の卒論では「日本の流行歌」について論じたという徳光。「342ページのうち4分の3は歌詞の引用だったんですよ」と笑うが、これからの歌謡曲はどうなるのか聞いてみた。

 「今の歌は洗練されている分、メロディーが難解で専門的になっている印象もありますよね。対して昭和平成の歌は、メロディーや歌詞が覚えやすくて歌いやすい。今は昭和の後期から平成初期の音楽が多くの若者の心を捉えているといわれているし、インターネットを通じて世界に広がっている。ひょっとすると、そういった曲が若者たちの間に新鮮なメロディーラインとして受け入れられるんじゃないかと思いますね」

 番組後半は「徳光和夫」について深掘りするべく、自身を構成する欠かせない要素(方程式)を聞いた。すると「長嶋茂雄×ムード歌謡=徳光和夫」という答えが。

 「長嶋茂雄さんに出会ったことで僕のアナウンサー人生が始まったようなもの。また、ムード歌謡を知ることで充実した日々を送れている。ムード歌謡は今や風前の灯火ですが、田舎の小さなスナックで細々と歌い継いでもらいたい。そう願うばかりですね」

 最後に、フリップに番組の見どころを書いてもらうと「親子together」という言葉が。

 「昔、歌番組は親子で見ることが多かった。そういった意味でも、今回の特番では親子で楽しめる歌が、“綺羅(きら)星の如く”登場いたしますので、ぜひ親子3世代で見ていただきたい。きっとご家庭の中でさまざまな話題が生まれてくるはずです」

 5月27日はテレビの前で”親子together”して、時代を越えた名曲の数々に耳を傾けたい。
※インタビューの様子は25日深夜1時30分放送の『ライターズ!』でも見ることができる。
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