岡村靖幸、小山田圭吾、山口一郎ら出演 YMOへの敬意が結集した一夜限りのトリビュートライブ…

2025/05/20 23:09 

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サカナクション・山口一郎

 国内最大規模の国際音楽賞『MUSIC AWARDS JAPAN 2025』(MAJ)の開催ウィークにおいて、同アワードの象徴アーティストに選出されたYELLOW MAGIC ORCHESTRA(YMO)を称えるトリビュートコンサート『MUSIC AWARDS JAPAN A Tribute to YMO - SYMBOL OF MUSIC AWARDS JAPAN 2025 -』が20日、京都・国立京都国際会館メインホールで開催された。

【ライブ写真】「君に、胸キュン。」で魅了した岡村靖幸ほか出演者のステージショット

 同公演は、ギタリストの高野寛を中心とした6名の精鋭によるホストバンド「MVF Orchestra」がバックを務め、YMOと縁のある豪華ゲストが次々に登場。YMOがジャンルや世代を超えて与えてきた影響の広さ、そしてエヴァーグリーンな楽曲の力を改めて印象づける一夜となった。

 開演に先立ち、DJとして登場したテイトウワがYMO縛りの選曲で30分にわたりプレイ。その後バンドが登場し、「テクノポリス」「中国女」の演奏でライブが本格的にスタートした。

 最初のゲストは東京スカパラダイスオーケストラのホーンセクション。管楽器がリードを取るアレンジによって、テクノという枠を超えたYMOの楽曲の魅力を表現した。続いて登場したサカナクションの山口一郎は「過激な淑女」などを熱唱し、会場の空気を一変させた。

 その勢いに乗って登場した岡村靖幸は、観客に手拍子を求めながら「The Madmen」をファンキーに披露。「君に、胸キュン。」では、岡村にしかできないと思わせる圧巻のパフォーマンスを見せた。

 続く坂本美雨は、浮遊感のある歌声で「音楽」などを披露。アメリカから参加したGinger Rootは「Tighten Up」でファンキーなギターを響かせ、会場を大いに沸かせた。さらに、コーネリアスこと小山田圭吾が加わり、「Firecracker」やギターワークが冴えわたった「千のナイフ」、ボーカルも担当した「CUE」など、終盤に向けてYMOへのリスペクトをいっそう深めた。

 2003年生まれの原口沙輔がサンプラーで参加した「Rydeen」の演奏後、クライマックスではYMOの“第4の男”とも称されるシンセサイザー奏者・松武秀樹が登場。ステージ中央に設置されたヴィンテージのシンセサイザー群を駆使しながら「Behind The Mask」「東風」といった人気曲を連続で披露し、圧巻の演奏で締めくくった。

 YMOの音楽的遺産が次世代へと受け継がれていく様を目の当たりにするような、まさに象徴的な一夜となった。
ORICON NEWS

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