宮崎駿監督最新作『君たちはどう生きるか』地上波初放送 山時聡真&菅田将暉がアフレコ裏話披露…

映画『君たちはどう生きるか』より(C)2023 Hayao Miyazaki/Studio Ghibli

【場面カット】眞人とサギ男の背景も世界観たっぷり…ほか場面カット
本作は、宮崎監督の10年ぶりの最新作。初放送に先立って、主人公・眞人(まひと)役の山時聡真と青サギ・サギ男役の菅田将暉にアフレコ時の秘話を聞いた。
山時はオーディション当時を「ジブリのスタジオにも初めて行って、オーディション会場に入った時点で緊張するという。今までになかった体験でした(笑)」と回想。「合格を聞いた時は、もう驚きましたし、家族も喜ぶより驚いて『あなた大丈夫?』みたいな心配もされました」と明かした。そして、「休憩中に、宮崎監督と鈴木敏夫プロデューサーと3人で、学校の話や、部活の話などをしていました。僕は、バスケ部でキャプテンをやっていたのですが、「こういうメニューをやっているんですよ」みたいな何気ない話をしました。「こんな話でいいのかな」みたいな感じはありました(笑)。でも、すごく気が楽になりました」と、宮崎監督の気遣いにも感謝の思いを伝えた。
また、菅田は青サギと眞人の距離感について「青サギという存在は道化であり、ストーリーテラーであり、友人的であり、そういう不安定さは意識してやっていました。こいつ、いつでも裏切りそうだなというか、(眞人と)依存しない感じもありますね。距離感としては宮崎監督と鈴木敏夫プロデューサーの距離感みたいな。3人で休憩室で話をしていると、『絶対的な信頼関係がありつつ、お互いふざけて罵倒しあう。でもそれが、すごくオシャレな感じ』というのが印象に残っていて。そういうじゃれ方というか、『距離感がありつつ、わかりにくい愛情でつながっている感じ』、そういうものを参考にさせていただきました」と、裏話を披露した。
【コメント全文】
■山時聡真(眞人役)
――『君たちはどう生きるか』のオーディションはどんな感じでしたか。
ジブリスタジオに行って受けました。元々渡されていた『君たちはどう生きるか』の台本に、「40秒でこのせりふを言う」みたいな事が書いてあるので、映像に合わせてアフレコしていくというオーディションをしました。ジブリのスタジオにも初めて行って、オーディション会場に入った時点で緊張するという。今までになかった体験でした(笑)。
――オーディションを受けて、眞人に選ばれた時に最初どう思いましたか。
うれしさより驚きの方があって、一気に不安になりました(笑)。ジブリまで大きな作品になると「こんなの自分じゃ受からないよ」って思っていました。でもオーディションは全力でやったので、合格を聞いた時は、もう驚きましたし、家族も喜ぶより驚いて「あなた大丈夫?」みたいな心配もされました。
――宮崎駿監督に初めて会ったときは、どんな印象でしたか。
会う前は少し怖かったです(笑)。「本当に存在しているのか?」って思ってしまうほど、謎の方だったのですが、最初のアフレコで、宮崎駿監督に笑顔で「自由にやっていいよ、言うことないから」と言われたので、「自分にも選ばれた理由がちゃんとあるんだな、それなら自分のありのままで演じてみよう。」という安心感につながりました。
――初めてのアフレコ収録にはどのように臨みましたか。
最初は、眞人のキャラクターも全く分からなかったので、どこまでキャラクターを作ればいいんだろうというのがあったのですが、事前に「あまり映像とか台本を見て、キャラを作りすぎないように」と言われたことで、不安がなくなりました。さらに、最初の現場で「自由にやってみて」と宮崎監督から言われたので、安心しました。それからは「眞人に合った声を出すぞ」という、その意識しかなかったです。
――アフレコ収録はどんな感じで進みましたか。
地下のスタジオでアフレコをやっていたのですが、1階にスタッフさんたちがいるブースがあり、そこから演出の方の声がスピーカーを通して聞こえるんです。宮崎監督が直接言うんじゃなくて、演出の方を通して言ってくださるんです。それがプレッシャーにならなかったというか。もし、宮崎監督さんから直接こうしてと言われていたら、すごく緊張していたと思います。
――アフレコ以外では、宮崎駿さんとどんな話をしましたか。
作品の話は一切しませんでした。休憩中に、宮崎監督と鈴木敏夫プロデューサーと3人で、学校の話や、部活の話などをしていました。僕は、バスケ部でキャプテンをやっていたのですが、「こういうメニューをやっているんですよ」みたいな何気ない話をしました。「こんな話でいいのかな」みたいな感じはありました(笑)。でも、すごく気が楽になりました。
――眞人はどういうキャラクターですか。
最初は無愛想で子どもっぽくないというか。「大人と子どもの間にいる思春期の男の子」みたいな印象を受けました。きっと、大人から見たら「生意気だな」みたいな。あと物静かな男の子というところが、僕とは真逆な性格でした。僕は、思ったことをすぐしゃべったり、昔から陽気な性格だったので、自分とは真逆だなという印象はありました。
――眞人を演じて、難しかったシーンは。
最初の「母さん!」って叫ぶところです。走る息遣いもやりながら演じていたのですが、映画とかドラマの映像作品は、自分が実際に走りながらしゃべって、シーンが成立するのに対し、アフレコだと走ってないのに走った息遣いやせりふの言い方をしなければいけないので、声優の難しさ、声だけでの表現の難しさを感じました。力が入って、酸素が薄くなる感じとか、手足が痺れるような感覚があったので、こういうのを乗り越えていかないと、この作品を作れないんだなというシーンでもありました。
――青サギとの印象深いシーンはありましたか。
「それも嘘だろう」という掛け合いをするシーンがあって。僕が、最初にアフレコをやった時は、誰の声も入ってない状態だったんです。ただ、そのシーンを別日に撮り直した時には、菅田さんの声が入っていて。初めて掛け合いをしている気分になったシーンだったので、言葉のキャッチボールができたなと思いました。クスッと笑えるシーンでもありますし、個人的に好きなシーンです。
■菅田将暉(青サギ役)
――アフレコで苦労したところなどあれば教えてください。
青サギと眞人との距離感をどう取るかはずっと意識していました。すごい不気味な登場から始まり、途中ロードムービーのように行動を共にして、最終的にあっさりドライな感じでいなくなるという。青サギという存在は道化であり、ストーリーテラーであり、友人的であり、そういう不安定さは意識してやっていました。
こいつ、いつでも裏切りそうだなというか、(眞人と)依存しない感じもありますね。距離感としては宮崎監督と鈴木敏夫プロデューサーの距離感みたいな。3人で休憩室で話をしていると、「絶対的な信頼関係がありつつ、お互いふざけて罵倒しあう。でもそれが、すごくオシャレな感じ」というのが印象に残っていて。そういうじゃれ方というか、「距離感がありつつ、わかりにくい愛情でつながっている感じ」、そういうものを参考にさせていただきました。
――宮崎監督からは、どのような指示やアドバイスがありましたか。
ほとんど指示もなく、逆に不安になりながらやっていました。でも唯一、淡々と進む中で、ラストのシーンで眞人に「どうせみんな忘れるから、じゃあな、相棒」というセリフは何度もリテイクしました。理由も伝えてもらえずに何度か録ったのですが、あとあと聞いたら、宮崎監督があのシーンが終わってしまうのがさびしかったみたいで。納得しました。
――青サギの声はどんな風に収録をしましたか。
「青サギの声のトーンどうしましょう?鳥とおじさん両方やるのか、どこまでやるのか」となり「できれば両方お願いします」となりました。青サギの資料映像を見つつ、シーン関係なくガーガーいろんな声をやってみて、宮崎さんから「今の声でお願いします!」となりました。実際の青サギの金属音のようなギーッという叫び声を参考に、喉をガーッとつめて、わざと枯れるような声を出して、数時間やり、本当に声が枯れました。
――お気に入りのシーンはどこですか。
最後の去っていくシーンが好きです。短いんですけど、去り際の言い方、声色とかが。実写ではないので“間”が取れず、アニメーションの画にハメないといけないので大変でした。あとは、鳥からおじさんになったり、おじさんから鳥になったり、鳥とおじさんの間を行き来するシーンは演じていて楽しかったです。嘴に棒みたいなのがささって舌でレロレロするシーンとか、やっていて楽しかったです。
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