万博『Japan Expo』コスプレイヤー出現 SNSでの賛否&運営方針にベテランコスプレ…

2025/04/26 17:53 

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「Japan-Expo-Paris-in-Osaka-2025-コスプレステージ-produce-by-COSSAN」の模様 (C)ORICON NewS inc.

 フランス・パリで長年、続く日本が世界に誇るマンガ・アニメやゲーム等のコンテンツと、伝統工芸を体感、体験できるイベント「Japan Expo」が26日から2日間にわたって、大阪・関西万博で日本初開催される。

【写真】有名マンガ&ゲームのキャラクターが勢ぞろい!万博会場に出現したコスプレイヤー

 「株式会社エントリーpresents Japan Expo Paris in Osaka 2025」(JEPO)と銘打った同イベントは、フランスで25年にわたり日本文化を発信し続け、世界最高峰のジャパンフェスティバルの一つと称されるパリの「Japan Expo(事務局:SEFA EVENT)」を日本に逆輸入。

 万博会場内のEXPOアリーナ「Matsuri」で音楽アーティストたちがライブパフォーマンスを繰り広げるほか、EXPOメッセ「WASSE」では、アニメ、ゲーム、食、ものづくり、武道など、多彩なコンテンツのステージショーやブース展示が実施される。

 26日、「WASSE」では「Japan Expo Paris in Osaka 2025 コスプレステージ produce by COSSAN」が催され、ステージにはアニメやゲームなどのキャラクターに扮したコスプレイヤーが登場。こだわりの衣装に身を包んだ本格的なコスプレ姿を披露し、会場から歓声を浴びた。また、日本と海外のコスプレイヤーが参加してのクロストークなども行われた。

 今回、開催に先立って、「Japan Expo」のサイトでは「来場者のコスプレまたは仮装をしての入場に関する運営方針」を公表した。「『Japan Expo Paris in Osaka 2025』では、博覧会協会が定める各種規則に基づき運営しております」とし、「コスプレ入場については、博覧会協会が『持込禁止物に該当しないものであれば、装着しての入場は可能』と定めているため、本イベント運営側としても、同じ基準で運営いたします」との方針を示した。加えて「なお、本イベント会場を含め、万博会場内にはコスプレ・仮装用の更衣室は用意していないため、ご留意ください」と呼び掛けていた。

 万博会場でのコスプレにSNSについては、実際にコスプレで参加した人の投稿をきっかけに賛否両論のコメントが集まり、いわゆる”炎上”状態になっていた。なお、万博の公式サイトではQ&Aに答える形で「持込禁止物に該当しないものであれば、装着しての入場は可能です。但し、会場内の公序良俗に反する服装や平穏を乱す行為は禁止です」とし、トイレでの着替えは、他の来場者の使用に際して迷惑となる場合がありますので禁止です」などの方針を示している。

 実際、今回のイベント内ではコスプレ姿の参加者はほとんどいなかった。その中でアニメ映画『紅の豚』の主人公ポルコ・ロッソの格好で訪れたのは、コスプレイヤーの部活好さん(本名:池本芳雄 58)だ。きょうはコスプレ衣装のまま、公共交通機関を使って来場。サングラスに豚鼻を付けているが、入場口でしっかりと確認し、無事に入場できた。

 映画公開直後からポルコのコスプレをはじめ、2005年の「愛・地球博」(愛知万博)でも期間中に開催された「世界コスプレサミット2005」にポルコの格好で参加したベテランコスプレイヤーだ。大阪・関西万博でのコスプレについて「愛知万博ではイベントの日にしかできなかったが、今回は万博が公式で来場方針を示してくれているので、コスプレする者としては入りやすいですね」と評価する。

 きょうの来場前にはSNSでの炎上騒ぎも事前に把握していた。「コスプレや仮装という文化は広がってきたが、炎上させる側の認識がアップデートされておらず、その人の心の中にしかないルールで批判してしまう」と批判側の問題点を指摘。一方で「今回炎上された方も、対応に慣れていなかったようだ」とも。「『郷に入っては郷に従え』という批判があったが、『郷に入っては郷に従え』を超えたところからさまざまな人が訪れるのが万博ではないか」と話す。まだまだ万博は続く。はたして、どのような文化がこの会場で形成されていくのだろうか。
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