『24時間テレビ』青山剛昌氏、チャリTシャツデザイン担当 “コナン”だけせりふがない理由も…

2025/04/25 05:00 

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『24時間テレビ』チャリTシャツのデザインを担当する青山剛昌(右は水卜麻美アナウンサー)(C)日本テレビ

 『名探偵コナン』を始め、数々の人気作を生み出してきた漫画家・青山剛昌氏が、8月30日、31日の2日間にわたって放送される日本テレビ系毎夏恒例『24時間テレビ 48-愛は地球を救う-』のチャリTシャツデザインを手掛けることが25日、発表された。

【写真】“少年探偵団”の姿も!チャリTシャツデザイン

 今年の『24時間テレビ』のテーマは「あなたのことを教えて」。同番組は、なくならない差別、貧困、格差などの問題の根底にあるのは「他人への無関心」であると考えた。まずは自分の周りの人が抱えている問題を“知ること”。そして、自分自身の生きづらさを“知ってもらうこと”で世界はもっと優しくなれるはず。そんな優しい未来を子どもたちに届けたいという思いに至った。

 そして、この“想い”に共感し一緒に歩んでくださる方に、チャリTシャツのデザインをお願いしたいと考え、約30年にわたって『名探偵コナン』を描き続け、マンガ界の先頭に立ち、多くの子どもたちに影響を与えてきた青山氏にオファーした。

 青山氏が描いたのは『名探偵コナン』のメインキャラクターである“少年探偵団”の5人。「おばけ屋敷のうわさ聞いたよ!」「行ってみましょう!」など話しながら歩く様子が描かれている。

 青山氏はチャリTシャツのデザインを引き受けた理由について「24時間テレビは、子どもの頃から見ていた番組。手塚治虫先生のキャラクターが登場するオリジナルアニメを放送していたことが記憶に残っています」と語り、長年の24時間テレビとの意外な関係性を話した。「今年のデザインに込めた思いとは?」という質問に対しては「子どもたちはもちろんですが、大人たちへも含めて伝えたかったのはみんなで話すことで、楽しく世の中を歩んで行けるということです。自分だけで閉じこもっちゃうより、友だちと話しながら歩んで行った方が人生楽しい」というメッセージを込めて今回デザインを描いたと語った。

 一方、描かれた少年探偵団の5人の中でコナンだけせりふがないことについては「『名探偵コナン』を描く上で、“子ども向け”にしようという意識はない。子どもって、子どもダマしなことをやってもすぐに気づいてしまう。だからあえてコナンにせりふを与えずに、その先のストーリーを想像してほしいと思った」と、子どもの想像力をよく知る青山氏ならではの思いがこめられている。

 今年の『24時間テレビ』は、上田晋也、羽鳥慎一アナウンサー、水卜麻美アナウンサーが総合司会、浜辺美波がチャリティーパートナーのうちの1人を務め、やす子も出演する。
ORICON NEWS

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