玉城裕規&相馬理、映画『NOT BEER』鑑賞で“おいしいビール”呼びかけ 相馬理は『ブン…

2025/04/20 15:11 

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5月30日公開の映画『NOT BEER』のイベントに参加した相馬理、玉城裕規、中川寛崇監督 (C)Go×En

 俳優の玉城裕規、相馬理、中川寛崇監督が18日、都内で行われた映画『NOT BEER』(5月30日)の公開決定記念イベントに登壇した。

【写真】仲良くトークして笑顔を見せる玉城裕規&相馬理&中川寛崇監督

 出演が決まった時の気持ちや初めて読んだ時の感想を聞かれると玉城は「率直な感想はせりふの量やば!と思いました(笑)。最初の台本より(本番)は少し短くなりましたが、せりふを覚えながら台本を読んでいきました。でも、楽しかったですね」と答えると、MCを務めたプロデューサーから台本を渡してから撮影に入るまでの時間が短かったことが明かされた。

 オーディションで決まったという相馬は「自分が楽しんでやっていたので、(オーディションの時に)受かったなという感覚はなかったです。受かったと聞いたときはびっくりしました!」と当時の心境を明かした。さらに相馬は「台本を見た時にせりふの量が莫大だったのでどうしようというところから始まりました」と台本について心配したことを明かした。

 玉城、相馬のほか孫と名乗る早妃役の永瀬未留、弁護士・辻役の伊藤慶徳との4人でのワンシチュエーションが多い本作では長回しも多かったことが明かされ、玉城は「顔合わせの時に(監督から)長回しでいくんでと聞いていたので、よし!しっかり覚えようと思いました」と話すと、中川監督は「撮影期間が短かったので。長回しが好きとかではないんです(笑)」としかたなく長回しになった事実が明かされるとキャスト陣からは驚きの声が上がり、相馬は「長回しでいくという矢を刺したことによって、しっかりやるぞという(笑)」とコメントし、玉城は「長回しでせりふかんだ時のダメージでかいよね」と良い緊張感を出すことができたと話した。

 演じる上で意識していたことについて質問されると玉城は「メインの5人の役の中では、自分はそこまで背負うものがなく、ふっきる事に思いをはせていたのかなと思います。抑えずに演じるというところを意識しました」と話し、自身が演じている詐欺師の鮫島と似ているところについては「やっぱり完ぺきではない。めちゃめちゃ本気で考えてもどこかしら抜けています(笑)」とコメントした。また、鮫島をアニキとして慕っている押切を演じている相馬は「(自身も)ひたすらついていこうと思いました。アニキ大好きみたいな気持ちでやっていました」と話し、似ているところについては「天然なところは似ている部分があるのかなと思います」とコメントした。

 2013年に劇団オレガユナイテッドによって上演された『Not beer but low-molt beer』を映画化した本作を製作するにあたり、長編映画が本作が初だったという中川監督は「過去に原案になった芝居を観たことがあったので、本作の依頼が来た時点でワクワクと期待で胸が高ぶっていました」と喜びを話し、プロデューサーから連絡が来た時に二つ返事で依頼を受け、「よし、おもしろい作品にするぞという気合が入っていました」と当時の心境を話した。

 撮影時の思い出を聞かれると玉城は「監督やスタッフさんの作品への熱量が充満していたので、その空気を吸っているだけで心地よかったです。これが物作りの楽しさだよなと改めて感じました」と話した。また相馬は「当初は緊張していましたが、皆さん親しみやすい雰囲気で温かく迎え入れていただいたので、自分も挑戦してみようかなという気持ちになれました。空間自体が空気清浄機みたいな感じです」と笑いを誘った。また、相馬演じる押切がビールを持ってくるというシーンでは、中川監督は「笑いを取ってほしいと無茶ぶりをしたのですが、相馬さんは本番に強くて面白いことをたくさんやってくれたので、見てほしいです」と撮影中にビールの本数が残り少なくなり、失敗できない状況でもオーダーに答えてくれたと中川監督が話すと、共演者の玉城からも「緊張と緩和が観れます」と見どころの一つでもあるという。

 初共演となる玉城と相馬は撮影当時のお互いの印象も。玉城は「相馬ちゃんは、笑顔でわかるいい子!弟分が素敵な子でよかったなと一安心しました」と話しました。相馬は玉城が「(役作りのため)髪が長くて、眉毛も無かったので危ない人が来たなと(笑)。実際は気さくに話をしてくださったので、180度印象が変わりました」とコメントして笑わせた。中川監督は「玉城さんは(ほかの作品で)クールでダークなイメージが強く、鮫島の役柄と玉城さんのキャラクターがかけ離れていましたが、会話をしていく中でとても優しい方なんだなという印象があって、現場で一番優しくしてくれました」と話した。さらに相馬の印象について「常に笑顔で、本番に強いという印象で、ワンカット重ねるごとにどんどん進化していくのが目に見えました。追加でお願いしても、一から十言ったら全部自分のものにして出していく姿に驚きました」と絶賛すると、相馬は「おいしいご飯が食べられますね(笑)」と照れていた。

 劇中の鮫島・押切の詐欺師の二人が金の入れ歯をめぐり何回もハルエの元に通う劇中シーンにちなみ、このためなら何度でも通えることを聞かれると、相馬は「カニが大好きなので安いカニ屋さんがあったら通い詰めたいですね(笑)」と熱弁すると、玉城は「アレルギーにならないように」とコメントした。玉城は「ハリウッド映画の2番手の出演。そのためなら、通います!」とした。中川監督は「自分の作品を劇場公開することを夢見ているので、夢の詰まった映画館に通い続けていきたいと思います」と本作の公開への喜びを語った。2人のコメントを聞いた相馬は「カニが弱いなと思ったので僕もハリウッドの三番手(笑)」と答え、会場の笑いを誘った。

 俳優でなかったら何になりたいか聞かれると、玉城は「しいて言うなら美容師です。母が美容師で、美容室を借りて友達の髪を切ってました」とコメントした。相馬は「美容師もあって、あとは保育士ですかね」と話す。玉城から「(子供から)人気がでそう」と声が上がると「ヒーローものに出させていただいたときに、子供と接する機会が多く自分の心も体も浄化されていったので、無邪気でかわいくていいなと思うことが多くなりました」とコメントした。

 最後に一人ずつあいさつ。中川監督は「日常の中での嘘はネガティブな印象ですが、本作の嘘は少し角度を変えた見方をして描かれているので、この作品を通して嘘が自分の中で変化して見ていただけたらなと思います」と話し、相馬は「(自身にとって)初めての映画で思い出が強く懐かしさもあり、約70分の作品なので気軽に見ていただけると思います」と呼びかけた。玉城は「監督と相馬ちゃんが言ったのが全てですけど、ドタバタと喜怒哀楽が詰まっていて、スタッフさんキャストの見てほしいという思いがにじみ出て伝わってくると思います。映画を観た後に、人それぞれの感情でおいしいビールを飲んでいただけたらと思います。ようやく皆さんの目に触れることを幸せに思います」と喜びをみせイベントは終始和やかに終わった。

 本作は2013年に劇団オレガユナイテッドによって上演された舞台『Not beer but low-molt beer』の映画化。舞台が上演された当時、連日満席となり話題を呼び、本作でも脚本を舞台版と同じく佐渡ツムジ氏が手がけ、映画『NOT BEER』として新たに構築された。

 認知症だった瀧ハルエの通夜の日に集まった4人が、ハルエの財産をめぐり嘘を繰り広げる小さな奇跡の物語。主人公の人のいい詐欺師・鮫島優と鮫島をアニキとして慕い発言の軽いチャラ詐欺師・押切淳平が金の買取業者として瀧ハルエの懐に入るも、間もなくハルエが亡くなってしまう。ハルエの通夜を聞きつけて集まってきたのは、鮫島と押切のほか、ハルエの孫と名乗る二階堂早妃と弁護士の辻和成。ハルエから預かった遺言書を辻が読み上げると20時の時点で通夜に残っている人が財産を相続する権利がある事が明かされる。一体、財産は誰の手に渡るのか…。4人が織りなす一夜のだまし合いの物語となる。
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