舘ひろし、藤井道人監督×木村大作の初タッグ映画『港のひかり』主演 共演は歌舞伎界の新星・尾…

藤井道人監督×木村大作(撮影監督)が初タッグを組んだ映画『港のひかり』11月14日公開、主演は舘ひろし、共演は尾上眞秀 (C)2025「港のひかり」製作委員会

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本作は、北陸の港町を舞台に、元ヤクザの“おじさん”と、事故で両親と視力を失った不遇の少年が十数年にわたり育む友情を描いた完全オリジナル脚本の感動作。能登半島および富山県で撮影が行われた。
親子以上に年齢が離れ、出自も全く関係がなかった二人の交流を通して、たとえ血のつながりはなくても、「誰かのために生きる」という自己犠牲の精神をベースにした感動エンタメ大作。2023年10月から12月にかけて、能登半島・富山県で全編フィルムで撮影が行われた。クランクアップ直後に起こった能登半島地震により、海が隆起してしまい入船することが難しくなってしまった大沢漁港や、焼失してしまった輪島の観光名所・朝市通りなどの光景がフィルムに記録されている。
その中で主演を演じるのは、日本映画界を代表する俳優・舘ひろし。藤井監督とのタッグは、『ヤクザと家族 The Family』(21年)以来2度目となる。藤井監督との映画をもう一本撮りたいと熱望していたという舘は、今回の作品には企画段階から参加し、監督と脚本について何度も打ち合わせを重ねたという。
打合せの中で舘は「無償で自らの人生をささげる愚直な男」という、故・渡哲也さんの面影を宿すような男を演じたいと監督に直談判。舘の思いを受け、藤井監督が脚本に練り上げ、そんな舘をキャメラマンの木村がフィルムにおさめた。まさに日本映画界の最高峰のキャスト・スタッフが心血を注いで作り上げた、感涙必至のエンタメ大作となっている。
舘は「人の強さとは何か、誰かのために生きるとはどういうことか、かつて親分に教えられたその思いを胸に、孤独に漁師として生きようとする男を演じました。この役は藤井監督と何度も話し合い、丁寧に作り上げたものです」と語り、「“強い男”とは何かを考えたとき、石原裕次郎さんや渡哲也さんの生き様が思い浮かびました」と、自らを育てた先輩たちへの敬意もにじませた。
一方、名キャメラマン・木村大作との初タッグに挑んだ藤井監督は、「現場は発見と学びの連続で、多くの偉大な背中を見せていただきました」と撮影現場を思い返し、「ロケーションへの敬意、情熱、そして映画への愛。モニターのない撮影現場でのスタッフ・キャストの集中力には圧倒され、『先輩たちはこの緊張感の中で映画を作ってきたのか』と感銘を受けました」と、撮影を通じて技術と精神の継承を肌で感じたと語った。
木村もまた、「この作品のショートプロットを読んだとき、“他人への自己犠牲”というテーマに惹かれ、今までにない新しい映画が生まれると感じた」と振り返る。撮影という枠を超えて“映画をつくる”キャメラマンとして、木村は藤井監督と繰り返し打ち合わせを行い、「この物語は非日常の世界。だからリアリティではなく、叙事として描きたい」と、映像の見せ方についても深く議論を重ねたという。
■60歳以上年の離れた舘ひろしと尾上眞秀の共演に注目
舘と共演したのは尾上眞秀。事故で両親と視力を失った少年という難役に挑んだ。眞秀は「撮影前に盲学校に行かせてもらったりいろいろ準備をしました。お芝居の中で特に難しかったのは涙を流すシーンでした」と語る一方、「舘さんはいつも優しくて、撮影後に焼肉屋に連れて行ってくれました。藤井監督やスタッフの皆さん、木村大作さんもとても優しくて、現場は楽しかったです」と初の映画出演の緊張を和らげてくれた現場の温かさを振り返っている。
その演技について、藤井監督は「日本映画界の未来といっても過言ではない尾上眞秀くんも、素晴らしい演技でスクリーンを彩ってくれています」と称賛。木村も「映画初出演とは思えない、自然体で豊かな感情表現を見せてくれた」と太鼓判を押す。
本作は、少年とおじさんとの十数年の友情を描く作品でもあり、成長した幸太を演じる俳優のキャスト発表にも注目が集まる。
さまざまな映画人がお互いの思いをぶつけ合って生まれた本作。舘は「大スクリーンでこそ味わうべき、一見の価値がある映画です。きっと映画史に残る感動作だと自負しております」と映画の完成度に対して、並々ならぬ自信をのぞかせている。
■舘ひろしのコメント(全文)
2021年公開の映画『ヤクザと家族』の撮影が終わった時、藤井監督と「必ずもう一度ご一緒したいです」と約束しておりました。その後、東映さん、スターサンズの河村光庸プロデューサー、藤井監督とともに、約3年間にわたり企画について議論を重ねてきました。
紆余曲折しながらも、「深みのある人間ドラマを作りましょう」と河村プロデューサーから一枚のプロットをいただき、即決しました。今回、私が演じたのは、すべてを捨てた元ヤクザという役どころです。
「人の強さとは何か」「誰かのために生きるとはどういうことか」かつて親分に教えられたその思いを愚直に守りながら、漁師として孤独に生きようとする男を演じました。この役は藤井監督と何度も話し合い作り上げたものです。
“強い男”とは何かを考えたとき、石原裕次郎さんや渡哲也さんの生き様が頭をよぎりました。
本作は、日本映画界を代表するキャメラマン・木村大作さんが、35ミリフィルムに地震前の能登半島の美しい自然を、役者の心情と共に見事に焼き付けてくださいました。また、地元の皆様の多大なるご協力をいただきながら完成した作品です。現在、能登半島は復興の途上にあり、大変な状況が続いておりますが、 本作を通じて少しでも恩返しができればと願っております。
大スクリーンでこそ味わうべき、一見の価値がある映画です。きっと映画史に残る感動作だと自負しております。ぜひ劇場でご覧ください。
■尾上眞秀のコメント(全文)
港のひかりの撮影で1ヶ月くらい能登にいました。僕にとって初めての映画だったので張り切ってやりました。幸太は孤独で目が不自由な役だったので、撮影前に盲学校に行かせてもらったり色々準備をしました。お芝居の中で特に難しかったのは涙を流すシーンでした。
舘ひろしさんはいつも優しくて、撮影が終わったらよく焼肉屋さんに連れて行ってくださいました。藤井監督や藤井組のスタッフの皆さんにもとてもよくしていただきました。撮影中寒かった時はみんなであったかくしてくださったりして、うれしかったです。撮影最後の日は本当に皆さんと別れたくありませんでした。
キャメラマンの木村大作さんは怖い方なのかなと思っていましたが、すごく優しかったです。この映画は2年前に撮影したのであまり細かいことは覚えていませんが、試写を見てまだ小さかったなぁと思いました。撮影中はたくさんおいしいものを食べました。地元の方にもとても親切にしていただきました。地震や災害の事をとても心配しています。この映画で皆さんに少しでも元気になっていただきたいと思います。
■藤井道人のコメント(全文)
2022年に急逝した河村光庸プロデューサーの企画である『港のひかり』は、自分の人生においてもとても意味のある作品になりました。「自己犠牲」をテーマに描かれる本作は、『ヤクザと家族 The Family』以来、常に気をかけてくださっていた舘ひろしさんを主演に迎え、北陸・能登半島の美しい景色と地元の皆さまのお力で完成した日本映画です。
そして木村大作さんとの共同作業も、発見と勉強の連続で、たくさんの偉大な背中を見せていただきました。ロケーションへの敬意、撮影現場での情熱、そして何より映画への愛。そのすべてが、デジタルによって便利に、そして簡易になった現代へのメッセージともとれる大作さんの哲学を感じました。35ミリフィルムでの撮影、モニターのない撮影現場のスタッフ、キャストの集中力は凄まじく、「先輩たちは、この集中力の中で映画を作っていたのか」と圧倒されました。
大作さんはじめ、美術の原田満生さん、音楽の岩代太郎さんなど、日本映画を代表する先輩方と若輩者の藤井組が一つの集合体となり、『港のひかり』を作れたこと、誇りに思います。
そして、何より主演の舘ひろしさんが現場の中心に立って下さり『監督、楽しんでますか?』といつも優しく声をかけてくれたことが、毎日の心の支えでした。日本映画界の未来といっても過言ではない尾上眞秀くんも、素晴らしい演技でスクリーンを彩ってくれています。本作公開までぜひ楽しみにしていてください。
そして撮影地でもある、北陸地方の皆さまの一日でも早い復興を、心より願っています。
■木村大作のコメント(全文)
映画100年の歴史の中で名作と言われる作品も、実は過去の作品の模倣の連続であり、その模倣を超えてオリジナリティを生み出している。この作品のショートプロットを読んだとき、これは他人への自己犠牲の物語であり、今までにない新しい映画ができると思った。
キャメラマンとして「映画を撮る」のではなく、「映画を作る」というスタイルを貫き通してきた私は、「この作品は、元ヤクザの漁師が盲目の少年のために自らを犠牲にして光を与える、という限りなく非日常の物語。だからリアリティではなく、叙事として作りたい」という意志を藤井監督に伝え、その意志をベースに、能登半島・富山の素晴らしい場所にこだわって撮影を行った。
そこに立つ舘ひろしは、誰かのために生きる男を情感たっぷりに演じ、自分がこの人を一番表現できる位置にキャメラを据えた。そして、本作の少年役はとても重要だと思っていて、尾上眞秀は映画初出演とは思えない、自然体で豊かな感情表現を見せてくれた。撮影・編集を終え完成した今、キャメラマンとしてこの映画のために全てを懸けた自負がある。
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