3人組グループ・NEWSの加藤シゲアキが7日、都内で行われた舞台『エドモン〜「シラノ・ド・ベルジュラック」を書いた男〜』プレスコールおよび開幕前会見に参加し、自身の執筆活動について語った。

【写真】髭姿も似合う…！主人公を熱演した加藤シゲアキ

　本作は、フランスの劇作家アレクシス・ミシャリクの出世作。17世紀に実在した大きな鼻の剣豪詩人、シラノ・ド・ベルジュラックの物語の誕生秘話を幕内コメディー仕立てで描き、正統派のフランス喜劇の流れをくみながらもテンポの良いセリフ運びや、 実在の人物が登場するなど、約120年前の演劇人やクリエイターたちに向けた“劇場愛にあふれた賛辞”として人気を博した。演出は、初演に続き、マキノノゾミ氏が担当する。

　“書けない”劇作家エドモン・ロスタン役で主演を務めるのは、NEWSとしての活動にとどまらず、作家としても小説『なれのはて』で2作連続直木賞にノミネートされるなど、多岐にわたって活躍する加藤。共演には、細田善彦、安蘭けいなど、前作に引き続いてのキャストのほか、村田雄浩、瀧七海、阿岐之将一、堀部圭亮が新たに加わり、個性豊かな実力派キャスト総勢12人で約50もの役を演じ分ける。

　本作で演じるエドモンにちなみ”書けない”ときの乗り越え方について聞かれた加藤は、「”書けない”ことはないんだよね」と即答し一同をどよめかせた。その反応に笑いをこぼしながら「そう言いたいんですけど、僕は自分のペースで書けてるから」と回答の真意を一部訂正し、「ただ、今1個、締め切りが近いものがあって、このけいこをやりながら書いています。書けないというより本当に時間がないというところですね」と違う悩みがあることを明かした。

　加藤は「やるしかないですよね」とマキノ氏に問いかけ、マキノ氏は「今までなんとかなっては来てるんだよな」と返すなど、2人で「毎回エドモン状態。他人ごとじゃない」と共感しあう。加藤は「崖っぷちギリギリは何回もあるけど、落ちないんですよね」と明かし、「乗り越えさせられているっていうのが楽しいかもしれないですね」と苦笑いで答えた。

　また、劇作家への意欲について問われると、2021年に初めて舞台の脚本を務めた主演舞台『グリーンマイル』に触れた加藤。「すごい楽しかったんですけど、それも割と早く書き上げて、コロナ禍で1年延期になったので」と振り返り、「僕の場合は、ラッキーなのかなんなのか、急かされないように生きてこれてるっていう」と語る。

　「そのときは楽しかったんです。小説とは違う楽しさがあって、自分のセリフをキャストの方が言ってくれるおもしろさとかもあるんですけど」としながらも、安蘭の演じる役について「わがままなんですよ」とし「『せりふ増やせ』とか『減らせ』とか言われたら、どうしようって」と本作で恐怖心が生まれていることを告白。これまでについては「僕はないですけど」と加藤は続けたが、マキノ氏が「結構ある」とつぶやくと、「うわあ」と反応。

　さらに「またいつか書きたいとは思っているんですけど」と明かすと、登壇陣も反応。快諾する村田と「役によるな」と笑いを誘う安蘭、そして演出のマキノ氏もまでも「俺も役者で出る」と手を挙げ、カンパニーの仲の良さを感じさせる会見となった。

　本公演は、4月7日～30日に東京・PARCO劇場、5月9日～10日に大阪・東大阪市文化創造館Dream House大ホール、5月17日～18日に福岡市民ホール 大ホール、5月24日に愛知・豊田市民文化会館 大ホールにて上演される。

　会見にはほかに、瀧が参加した。

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