築124年の古民家をセルフリノベした住居兼農家民宿、前の住人のリフォームを本来の姿に 所有…

2025/03/28 07:00 

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29日放送『住人十色 』より=DIYで本来の姿にリノベーションした玄関

 俳優の駿河太郎、三船美佳がMCを務めるMBSテレビ『住人十色』(毎週土曜 後5:00~5:30)のあす29日放送回では、築124年の古民家をセルフリノベーションした、住居兼農家民宿を紹介する。

【画像】間伐材とカフェ板を活用しオシャレに仕上げられたダイニング

 舞台は広島県三原市。住人(アルジ)の女性は5年前に大阪から移住した。家は明治時代に建てられた古民家をリノベーションしたもので、立派な母屋に納屋や蔵まである。ここでは1日1組限定の農家民宿も営んでいる。実はアルジは、元大阪府警の警察官から転職という異色の経歴。さらに驚きなのが、この1150坪もの広大な敷地をわずか数百万円で購入したという。

 警察官として仕事は充実していたものの、外に出て生きていく力をつけたいと退職し、海外へ自分磨きの旅に出たアルジ。5年間で18ヶ国を訪れる中、カナダで日本人が経営するゲストハウスに滞在した。そこで、広大な敷地で食物を育て、家畜たちとともに暮らすという大自然と調和した生活、特に自給自足の食材に感動。帰国後、三原市の地域おこし協力隊に魅力を感じ、入隊。そのまま移住することになった。「移住して、宿を営みながら暮らしたい」という情熱により、古民家を超破格の値段で譲り受けた。その熱意通り、2023年に憧れの自給自足の暮らしを目指した家で念願だった宿をオープンした。

 家の中に入ると、どこか懐かしさが残る明るく開放的な土間の玄関が。前の住人のリフォームをアルジがDIYで本来の姿にリノベーション。全くの初心者だったが、YouTubeを頼りに、ときに地元の友人にも手伝ってもらいながら、約1年かけて古民家の大部分をセルフリノベーションした。

 DIYで活用したのが、間伐材。間伐とは、密集した森の木々を適度に間引くことで、健全な育成を促す森林管理の手段。そんな間伐材も、所有する1500坪の山から自ら切り出している。こうしてお金をかけずに調達したヒノキの間伐材は、客間のテーブルや、宿泊客と兼用するダイニングキッチンのテーブル、キッチン台などに活用している。

 一方で、床材はホームセンターで買える国産杉の無垢材「カフェ板」を使用。凹凸の断面をつなぎ合わせるだけなので、DIY初心者でも扱いやすいのだそう。精密に作りたいものはカフェ板などの既製品、味があってもいいものは間伐材とそれぞれを使い分けている。

 キッチンには、545坪もの畑で自家栽培した食材が並ぶ。保存食はもちろん、調味料までアルジが手作りしている。畑では、宿泊客が一緒に収穫し、その食材を使って夕食を調理するという体験もできるとあって、週末は予約でいっぱいだそう。畑とともに自給自足を支えるのは、ヤギやニワトリといった大切な家族たち。道の駅で購入した有精卵から育てているというニワトリは最近卵を産み始めたそうで、自家製の卵に手作りの醤油麹をかけた卵かけご飯が宿の新名物になっているとか。
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