舞台『となりのトトロ』ロンドンで無期限ロングラン開幕、来年3月分までチケット販売

2025/03/24 06:00 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

無期限ロングラン公演が開幕した『My Neighbour Totoro』(C)Manuel Harlan(C) RSC and Nippon TV

 宮崎駿監督(※崎=たつさき)のアニメーション映画を舞台化した『となりのトトロ』(My Neighbour Totoro Totoro)の無期限ロングラン公演が現地時間20日、イギリス・ロンドンのウェストエンドで開幕し、公演写真が公開された。

【画像】ロンドン上演中の舞台写真

 映画で音楽を手掛けた作曲家の久石譲が発案、日本テレビとイギリスのロイヤル・シェイクスピア・カンパニー(RSCRSC)が共同製作した作品で、2022年10月~23年2月にロンドンのバービカン劇場で初演、翌23年11月~24年3月に同劇場で再演。原作の世界観を尊重した演出や久石譲の魅力的な音楽が観客の心をつかみ、チケットは全公演で完売し、29万人を動員。英国演劇界で最も権威のあるローレンス・オリビエ賞(2023年)では演出賞など最多6冠に輝いた。

 無期限ロングランの劇場はミュージカル『オペラ座の怪人』などで知られる作曲家アンドリュー・ロイド・ウェバーが所有するジリアン・リン・シアター。ロイド・ウェバーが公演を観て評価したことからロングランへの貸し出しが決まった。ロイド・ウェバーによるミュージカル『キャッツ』を生んだ劇場で、ウェストエンドでは珍しい横長の構造。ネコバスも窮屈な思いをせず、劇場を駆け回った。

 演出のフェリム・ マクダーモットは「44年前、まだ学生だった私は、ミュージカル『キャッツ』 をジリアン・リン・シアターで観て熱狂しました。時を経て、スタジオジブリの傑作に基づいた素晴らしいショーをこの劇場で届けることができることを誇りに思います。この作品がいつまでも愛されることを願っています」とコメント。

 日本テレビのプロデューサーでスタジオジブリの取締役でもある依田謙一氏は「久石譲さんがリードしてくださった作品が、ウェストエンドで最もこの物語に似合うジリアン・リン・シアターで長い旅に出られることを心から嬉しく思います。日本で生まれた作品が無期限ロングランに挑めることは光栄です」と意気込んでいる。

 初日となった20日はロイド・ウェバーをはじめ、『グレイテスト・ショーマン』の「ディス・イズ・ミー」で知られるキアラ・セトルら著名人も駆けつけ、熱狂的なスタンディングオベーションでの開幕となった。あわせて今年11月分まで販売していたチケットを来年3月分まで販売することも発表。世界的な作曲家である久石譲のもとで、世界最高峰の演劇カンパニーRSC が手掛けた作品が、世界中の観客を待っている。

■フェリム・ マクダーモット(演出)コメント

 年前、まだ学生だった私は、ミュージカル『 キャッツ』 をジリアン・リン・シアターで観て熱狂しました。時を経て、スタジオジブリの傑作に基づいた素晴らしいショーをこの劇場で届けることができることを誇りに思います。この作品がいつまでも愛されることを願っています。

■鈴木敏夫(スタジオジブリ プロデューサー) コメント

 人々がロンドンを思い浮かべるとき、トトロを思い出してくれるとうれしいです。

■依田謙一(日本テレビ プロデューサー/スタジオジブリ 取締役) コメント

 久石譲さんがリードしてくださった作品が、ウェストエンドで最もこの物語に似合うジリアン・リン・シアターで長い旅に出られることを心から嬉しく思います。日本で生まれた作品がウェストエンドで無期限ロングランに挑めることは光栄です。あなたが子供の気持ちに戻った時、トトロに会うことができるでしょう。劇場でお待ちしています。

■ダニエル・エヴァンス & タマラ・ハーヴェイ(RSC共同芸術監督) コメント

 私たちは優しさ、勇気、想像の物語である「My Neighbour Totoro 」のロングラン公演が始まったことを心より嬉しく思います。この素晴らしいショーは、バービカン劇場で二度、観客をワクワクさせました。ロングラン公演によってより多くのお客様を私たちの新しい家であるジリアン・リン・シアターにお迎えすることを楽しみにしています。
ORICON NEWS

エンタメ

注目の情報