日本の立ち技格闘技のトップファイターが一同に集結し、世界のトップファイターに立ち向かう。格闘技ファンの夢が実現するビッグイベント『ONE 172：武尊 VS ロッタン』が、23日にさいたまスーパーアリーナで開催される（U-NEXT独占で全試合PPVライブ配信、最初の2試合は無料視聴）。

【動画】武尊vs.ロッタン、フェイスオフで激しい前哨戦　スーパーレックも熱視線

　出場するのは、K-1で3階級を制覇した武尊を中心に、野杁正明、海人、秋元皓貴、龍聖、そして吉成名高といった各階級の日本最強ストライカーたち。普段は戦うリングが異なる彼らが同じ大会に出場するだけでも奇跡といえるが、ただ集まるだけでなくそれぞれが世界の強豪選手と対戦する。

　武尊が対戦するのは、10歳でプロデビューしこれまでの戦績は250試合以上、母国タイで大きな成功を収めてからONEに参戦し、フライ級ムエタイ世界チャンピオン述べるとも獲得したロッタン・ジットムアンノン。2019年にはRISEのリングで那須川天心と対戦し、判定で敗れたものの「過去もっとも天心を追い詰めた選手」として日本でも高い知名度を誇る。

　そんなロッタンとの対戦を希望した武尊は「格闘技人生最後の舞台」としてONE参戦を決意。24年1月のONE日本大会で対決が決定するも、1ヶ月前にロッタンの負傷により試合は中止となった。それから1年以上の時を経て、再び試合が決定。武尊は「僕の格闘家人生の集大成になる試合だと思う。今までの試合と覚悟が違う」と語るように、不退転の決意でこの試合に挑む。

　格闘技ファンとしては考えたくはないが、この試合が武尊の戦う姿を見られる最後になってしまう可能性もある。今後も現役を続けるとしても、ONEはタイやシンガポールを中心に大会を行っており、アジア全域で高い人気を誇る武尊の次の試合が海外で行われることも想定しなくてはいけない。

　　だからこそ、日本で開催される『ONE 172』で行われる今回の試合、熱く激しい格闘技が好きな人、そして一度でも武尊の試合に心を動かされた人は、絶対に見逃してはいけない。日本最強ストライカーが世界に挑むこの大会は、歓喜の祭典となるか。それとも、圧倒的な“世界の壁”を感じる絶望の宴となるか。

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