平原綾香、『いのち ありがとう』と歌うことへの葛藤告白 千住明のデモ音源には「身の危険を感…

2025/03/19 12:38 

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『いのち ありがとう』と歌うことへの葛藤を告白した平原綾香(左)(C)ORICON NewS inc.

 歌手の平原綾香が19日、都内で行われた2025年大阪・関西万博「PASONA NATUREVERSE」『パビリオンテーマソング』・新キャラクター 『ネオアトム』制作発表会に登壇。この度発表された楽曲について語った。

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 テーマソングには、千住明氏が作曲し平原が歌う『いのち、ありがとう/80億の未来へ』に決定。千住のデモがAI音源だったとして、平原は「身の危険を感じた」と冗談まじりに明かしながら、「でも、そうやって素晴らしい音楽にAIが応え、そのAIの声を作る技術というのが人間の千住さんの技術。そういったいろんな驚きとともにレコーディングに取りかかることになった」と、驚きの多い制作となったことを伝えた。

 また、平原は「最初、歌詞の『いのち ありがとう』という言葉を聞いた時にちょっとドキッとしたんです」とし、「果たして私は今、命に"ありがとう"と言えるかどうか、少し疑問だったんです」と真剣な表情。続けて「父を亡くしたばかりだったので、私がパピリオンに行って、"命ありがとう、生まれてきてくれてありがとう"って感謝できるのかなっていう不安があったんです」と、21年11月にこの世を去った父でサックス奏者の平原まことさんへの思いとの狭間に揺れていたことを告白。

 しかし、その複雑な感情も歌詞を読み進めるうちに変化。「大切な人を失ったときも、生まれてきてくれてありがとうって、その命に感謝するものだと気づきました」とし、「一生懸命、命を大切に生きる姿はとっても尊い。そしてその命の輝きに心動かされて、私たちは命に感謝するものだと知ることができました」と笑顔。「このタイミングに改めて『いのち ありがとう』って言える自分がいることがうれしく、そんな思いでレコーディングに挑みました」と晴れやかな表情で語った。

 パビリオン「PASONA NATUREVERSE」は、パソナグループが2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)に出展。サウンドプロデューサーに作曲家の千住氏を迎え、パビリオン全館の展示に関わる音楽・音響をトータルでプロデュースする。また、同パビリオンでナビゲーター(案内役)として、ブラック・ジャックの手によって生まれ変わった新キャラクター『ネオアトム』が登場。手塚プロダクションが制作し、音楽を千住氏、ナレーションを平原が手掛ける特別ショートムービー『ネオアトム誕生』が上映され、来場者の方々をNATUREVERSE の世界へと誘う。

 イベントにはほかに、音楽家の千住氏、パソナグループ代表取締役グループ代表・南部靖之氏、手塚プロダクション代表取締役社長・松谷孝征氏、手塚プロダクション統括プロデューサー・日高海氏が登壇した。
ORICON NEWS

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