「第3回新潟国際アニメーション映画祭」が開幕 アニメの未来を語り合う6日間

「第3回新潟国際アニメーション映画祭」オープニングセレモニー登壇者(左から)井上伸一郎(フェスティバル・ディレクター)、マヌエル・クリストバル氏、クリスティン・パヌシュカ氏、松本紀子氏 (C)ORICON NewS inc.

【画像】長編コンペティション部門12作品のメインカット
同映画祭は、著名な漫画家やアニメーターを数多く輩出してきた新潟市を、アニメ関連産業の世界的な集積地にすることを目指して開催。長編アニメーションに特化した国際コンペティションを設け、世界中から優れた作品や才能を発掘する場として独自の特色を打ち出している。今回は28の国・地域から69作品の応募があった。
新潟市民プラザで行われたオープニングセレモニーでは、新潟県副知事の鈴木康之氏が登壇。「2年前までロンドンで仕事をしていた際、日本といえばアニメの国だね、素晴らしい文化がある国にぜひ行ってみたい、と言われることが何度もありました。今回の映画祭を契機に、新潟がアニメーションのステージとなり、国内外へのアピールがさらに高まることを期待しております」とあいさつした。
その後、コンペティションの審査員を務めるスペインのマヌエル・クリストバル氏、アメリカのクリスティン・パヌシュカ氏、日本を代表するストップモーションアニメーションスタジオ「ドワーフ」の松本紀子プロデューサーが登壇。松本プロデューサーは「映画祭の素晴らしいところは、人が集まり、出会いが生まれること。皆さんも作品と出会い、人と出会い、楽しい時間を過ごしてください」と呼びかけた。
また、新潟県出身で日本初の本格的アニメーションスタジオ「東映動画」の初代社長を務めた大川博氏と、大川氏のもとで日本初のカラー長編アニメーション『白蛇伝』の制作に携わった挿絵画家・アニメーション監督の蕗谷虹児氏の名を冠した顕彰賞の受賞者も発表された。
「大川博賞」は、シンエイ動画(『ドラえもん』『クレヨンしんちゃん』ほか)が受賞。「蕗谷虹児賞」には、押山清高氏(作画)、井上俊之氏(作画)、木村絵里子氏(音響監督)、林ゆうき氏(音楽)が選ばれた。授賞式は20日に行われる。
オープニングセレモニーの後には、押井守監督の『イノセンス』(2004年)が上映され、華々しく映画祭の幕が開けた。
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