庵野秀明氏、時代を変えた『宇宙戦艦ヤマト』は「何もかもが新しく感じた」 「ガンプラの父」と…

2025/03/15 00:00 

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『宇宙戦艦ヤマト』は「何もかもが新しく感じた」と語った庵野秀明氏(右) (C)ORICON NewS inc.

 庵野秀明氏が14日、都内で行われた庵野秀明企画・プロデュース/放送50周年記念『宇宙戦艦ヤマト 全記録展』囲み取材に出席し、本作の魅力を語った。そのほか、アニメ評論家の氷川竜介氏が出席した。

【動画】『宇宙戦艦ヤマト 全記録展』の魅力を語る庵野秀明氏

 囲み取材前のテープカットで、「僕と同世代でリアルタイムで見てた人にはものすごい衝撃を与えてくれたエポックなアニメーション」と語った庵野氏。これについて理由を聞かれると「今までのアニメとは全く違う印象があったんです」とし、「本放送の頃は”テレビまんが”と呼ばれてたんですけど、突然アニメーションという別の言い方に変えてしまったアニメーションだった」と振り返る。

 「当時では考えられないぐらい、描き込まれた宇宙船がそのままの形を保ったまま動くかっこよさとかですね。あとは、それまでの子供向けのテレビ漫画とは違う、ハードな人間ドラマとかも含めて、今まで見たことがないものを見せてもらったっていうところ」と本作の魅力を伝え、「設定の細かさと、何もかもが新しく感じた」と語った。

 また、同じく名作アニメとして語られるガンダムとの関係にも言及。氷川氏が「ヤマトとガンダムって関係ないと思ってる人が多いんですけど、そんなことはなくて」とし、ヤマトのブームにより『さらば宇宙戦艦ヤマト』のときに、「メカコレクション」と呼ばれるプラモデルがヒットしたことが、のちのガンダムのプラモデルのルーツになったと説明。庵野氏は「ガンプラの父です」と表現し、「その歴史も見られます」と企画展をアピールした。

 本展では、アニメ特撮アーカイブ機構(ATAC)が保管する貴重な資料を中心に展示。幻の企画書やキャラクター・メカニックの設定画に加え、初公開の原画や設定資料も登場する。また、『宇宙戦艦ヤマト』シリーズの歴史を振り返る大年表空間では、1974年の初代ヤマトから現在のリメイクシリーズまでを時系列で紹介。当時のレコードや懐かしのアイテム、1/100スケールの精巧な模型も展示される。

 さらに、『宇宙戦艦ヤマト』の制作過程に迫る特別資料も公開。企画段階の設定画やセル画、制作当時の貴重な映像資料を通して、日本アニメ史の礎を築いた名作の裏側に迫る。また、会場内では本展限定のオリジナルグッズも販売されるほか、来場者向けの特別イベントも予定している。

  本展は、31日まで東京・西武渋谷店にて開催する。


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