【第97回アカデミー賞】東映アニメーションの短編アニメ『あめだま』惜しくも受賞ならず

2025/03/03 10:06 

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東映アニメーション製作短編映画『あめだま』(C)Baek Heena, Toei Animation

 世界最高峰の映画の祭典「第97回アカデミー賞」の授賞式が、現地時間2日(日本時間3日午前)に米ロサンゼルスで開催された。東映アニメーションが製作の短編映画『あめだま』(英題:Magic Candies)がノミネートされていた短編アニメ映画賞は、イランの『In the Shadow of the Cypress(原題)』が受賞した。

【画像】東映アニメーション製作短編映画『あめだま』場面カット

 受賞には至らなかったが、東映アニメーションの作品として、初めて米アカデミー賞にノミネートされた同作は、『ふたりはプリキュア』シリーズを手掛け、日本のアニメ文化に多大な影響を与えてきた西尾大介監督と鷲尾天プロデューサーがタッグを組んだフルCGアニメーション。

 同部門への日本作品のノミネートは、2002年山村浩二監督・短編『頭山』、08年加藤久仁生監督・短編『つみきのいえ』(※日本映画として初受賞)、14年オムニバス映画『SHORT PEACE』を構成する1エピソードとなる森田修平監督の『九十九(つくも)』に続いて本作が4作目だった。

 アニメーション制作は『THE FIRST SLAM DUNK』で知られるダンデライオンアニメーションスタジオ。CGスーパーバイザーの清水剛吏、アートディレクターの江場左知子をはじめとする精鋭クリエイターが集結し、緻密なCG表現と独創的なビジュアルで原作の温かい世界観を忠実に再現。韓国ロケを通じて、2000年代初めの韓国の情景を丁寧に描写しアパートや文具店など、原作の世界を鮮やかに描き出すことに成功している。音楽は、日本アカデミー賞最優秀音楽賞受賞の佐藤直紀が担当し、物語の世界観を一層豊かに彩っている。
ORICON NEWS

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