20歳で「バブリー」と言われオシャレ迷子に、ファッションの垢抜けビフォーアフターが205万…

2025/02/28 07:30 

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イメージコンサルタント・サトミさんのファッションビフォーアフター

 学生時代、オシャレを頑張れば頑張るほど「バブリー」「30代のOLに見える」と言われファッションにコンプレックスを抱えていたというイメージコンサルタントのサトミさん(@satomi_tahtonia)。近年、パーソナルカラーや骨格タイプ診断が流行り、自分が“好きな服”よりも、“似合う服”を選ぶ人も多い中、自分が着たい服を着て垢抜けに成功したサトミさんのビフォーアフター動画は205万回再生され、「着たい服になったらセンスずば抜け!」「ファッションでこんなに変わるんだ」と多くのコメントが寄せられた。ファッションで垢抜けるまでの奮闘、コンプレックスへの向き合い方について、サトミさんに話を聞いた。

【画像】「10年前より若返ってる!」オシャレ迷子だった女性が驚きの垢抜け、ファッションビフォーアフター

■「自分は可愛くない」美人な母や妹と比べる日々、病気になり考え方が変化

――Instagramに投稿されている「これをやったら垢抜けた」という動画は205万回再生され、「若返ってる!」「別人級の変身」「私も挑戦してみようと思います」など多くのコメントがありました。このような反響を受けてどう感じていらっしゃいますか?

【サトミさん】正直ここまで反響をいただけるとは思っていませんでしたので、驚きました。私の変化を見て「自分も変われるかも」と思う人が増えたら嬉しいです。

――投稿では「とにかくダサかった私」と過去を振り返られています。思春期や学生時代などファッションを模索していた時期に、精神的につらかったことやコンプレックスの要因となったエピソード、周囲から言われて傷ついた一言などをお聞かせください。

【サトミさん】幼い頃から、美人な母や妹と自分を比べて落ち込むことが多かったです。思春期の頃から大人っぽく見られたり、髪を短くしていると男子と間違われたりすることもあり、「自分は可愛くない」「女子らしくない」と悩んでいました。 学生の頃はオシャレを頑張れば頑張るほど「バブリー」「30代のOLに見える」と言われ、逆にラフな格好をすると部屋着にしか見えなくて辛かったです。

――「可愛くない」「女子らしくない」と悩んでいた感情から、どのように考え方を変えていかれたのでしょうか。動画内では、「自分がとうなりたいか」ではなく、「人からどう見られるかばかりを気にしていた」ことに気づいて、ファッションが変化したとありました。こちらに気づいたきっかけについて教えてください。

【サトミさん】気にしすぎて苦しくなってきたところで、ある日病気になりました。難病指定されている病気で、進行すると死亡するか失明などの後遺症が残る可能性がありました。そこで初めて「自分の人生が終わるかもしれない」と自覚し、「他人の目ばかり気にしている今までの人生に何の意味があったんだろう? 死んでしまう前に本当にやりたいこと、着たい服って何なんだろう」と考えるようになりました。

――実際にサトミさんのファッションが変わったことに対して、ご家族やご友人はどのような反応でしたか?

【サトミさん】意外と好意的な反応でした。逆に否定的な反応をされたことは一度もなかったかもしれません。

■「どんな人として見られたいのか」何よりも“自分を知る”ことが垢抜けへの近道

――ファッションを研究する上で、ご自身でコンプレックスに感じるようなパーツや部分はございましたか?

【サトミさん】太ももが太い、骨盤が大きい、バストが無いなどたくさんコンプレックスはあります。骨格診断を学んだことで、私のような体型の場合は上半身に重ね着をしたり、ウエスト位置がわかるようなスタイリングにしたりすることでカバーできるようになりました。

――動画を拝見していると、ファッションが変わったことでお顔の雰囲気も明るくなった印象があります。現在の姿となるまでどのような努力をされたのでしょうか?

【サトミさん】たくさんのことを試してきましたが、一番効果があったのは「自分を知る」ことでしょうか。パーソナルカラーや骨格等、外見にまつわることもそうですし、「自分はどんな服を着ると心が躍るのか」「どんな人として見られたいのか」等、自分の内面についても理解を深めたことで、心から満足できるファッションに出会えたな、と感じています。

――ママたちの中には、「ママだから、自分の服にお金をかけてはいけない」「派手にしすぎず、シンプルなものを着よう」など、子どもがいるからという点を意識して、ファッションに制限をかける方もいらっしゃいます。子育てをしながらも、自分らしいファッションを楽しむためのコーディネートの方法やポイントについて教えてください。

【サトミさん】私も未就学児を育てているので、そういう方のお気持ちは痛いほどわかります。大事なのは「自分にとって心地のいいオシャレのバランスを知る」ことだと思っています。小さい子がいても、タイトスカートやヒールのパンプスを身にまとうことで幸せを感じられる人もいますし、オシャレをするよりも機動力重視で思いっきり動き回れる方が心地がいい人もいます。自分が目指したいオシャレ具合を自分でわかっておくと「ママだから地味にしなきゃいけない」と自分を必要以上に押さえつけて苦しくなることも、逆に「ママでもちゃんとオシャレしないと…」と無理をすることもなくなります。また、ママ自身が自分を楽しんでいるかどうかを、子どもはよく見ています。ですので、お子さまのためにも、まずは自分を満たしてあげてほしいと思っています。

■「TPOは適度に守りつつも、主体を『自分』にすることをおすすめしたい」

――近年、パーソナルカラーや骨格タイプ診断が流行り、自分の好きなファッションとは関係なく、診断に頼って「それは私のカラーとは合わない」「自分の骨格には似合わない」と服を選ぶ際に、好きより“似合う”か“似合わない”かで判断し、いつも似たようなコーディネートになってしまうと悩んでいる方も多いと思います。この点について、どのようにお考えですか?

【サトミさん】まさに過去の自分と同じですね。似たようなコーディネートから抜け出すためには、やはり似合わないものにも挑戦することが必要になってきます。パーソナルカラーや骨格診断で導き出される「似合うもの」はあくまで「得意分野」なだけで、それを絶対着ないといけないわけではありません。好きだけど似合いづらいものを、もっと素敵に着こなすための手段として診断を使ってほしいと思っています。

――SNSが普及し、他人と比較することが増え、他人からの見え方を気にする場面が多い世の中ですが、ファッションに悩んでいる方へ、どんな言葉をかけていきたいですか?

【サトミさん】私も未だに比較してしまうときがあります。自分よりオシャレな人や美しい人と比較してうらやましく思ったり、悲しい気持ちになったりすることはごく自然なことですが、悲しむよりも「自分が真似する、エッセンスを取り入れるならどうするか」という視点で考えてみると建設的だと思います。また、人の気持ちや人からの見え方は自分にはコントロールができません。どんなファッションに身を包んでいたとしても、全員から好意的な反応をもらうことは不可能なのです。「他人の評価」という自分がコントロールできないものに重きを置いていると絶対に100点は取れませんが、「自分が幸せかどうか」を基準にすると、誰が何と言おうと簡単に100点を取ることができます。TPOは適度に守りつつも、あくまで主体を「自分」にすることをおすすめしたいです。
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