中国俳優ワン・イーボー、パルクールから銃撃戦まで驚異のアクション『FPU 〜若き勇者たち〜…

2025/01/10 16:13 

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映画『FPU 〜若き勇者たち〜』(公開中)

 国連平和維持警察隊「FPU(Formed Police Unit)」に派遣された中国の軍人が、現地の平和を取り戻すために奮闘する姿を描いた中国映画『FPU 〜若き勇者たち〜』が、本日(10日)より都内のTOHOシネマズ 日比谷ほか全国で公開される。主演は、昨年(2024年)3本の主演映画『無名』『ボーン・トゥ・フライ』『熱烈』が立て続けに日本で公開でされたワン・イーボー。

【画像】公開初日から配布中の入場者プレゼント(ポストカード)

 中韓ボーイズグループ・UNIQのダンサー&ラッパーとしてデビューし、大ヒット時代劇ドラマ『陳情令』でスター街道を駆け上がったワン・イーボーにとって、本作が映画初主演作である。

 「FPU」は、国連平和維持活動のために組織され、平和的に紛争を解決する警察部隊のこと。中国では2000年から世界13地域に2700人を派遣し、現地の平和回復と維持に貢献している。映画化にあたっては、準備と撮影に1100人以上のスタッフを動員し、3年以上の歳月を費やした。実際の中国平和維持警察にも取材を行い、徹底的にリアリティを追及して制作された。

 監督は、『マトリックス』でキアヌ・リーブスのアクションコーチを担当した武術監督出身のリー・タッチウが務め、VFXに頼らない臨場感のあるアクションを作り出した。さらに、香港映画『インファナル・アフェア』3部作の監督・製作・撮影で知られる巨匠アンドリュー・ラウが製作総指揮に名を連ねている。

■ワン・イーボーが見事なアクションを披露

 本作で、人一倍正義感が強い狙撃手(スナイパー)のヤンを演じたワン・イーボー。過酷なハードアクションや困難な感情表現を自分のものにし、精悍なビジュアルとハイスペックな身体能力を存分に披露している。

 ワン・イーボーは「実際に国連平和維持警察隊に参加したことがあるベテランの警察の方を招いて撮影全体を指導してもらったんです。あまり知られていない特殊な警察なので、演じる前にいろいろと学ぶ必要があった」と明かす。

 警察という職業に対しては、ずっと尊敬と親しみの感情をいだいてきたそうで「小さい時から警察が好きでした。今回この国連平和維持警察隊の役ができて、非常に光栄に思います」と、それが映画初主演作に本作を選んだ理由の一つでもあったようだ。

 また、コロナ禍での撮影ということもあり、広西チワン族自治区北海市に一から大掛かりなセットが建てられ、FPU隊員らしさを身につけるため撮影前から本格的なトレーニングを受けたという。「僕が演じたヤンという役は直接敵と殴り合う様な場面は少なかったのですが、ワイヤーなしで屋根から建物へと飛び移るようなシーンが多く、フル装備で動き回るのは大変でした」と撮影時の苦労を語っている。

 このほか、高校生の青春BLドラマ『ハイロイン』の主役で鮮烈なデビューを飾ったホアン・ジンユーが、モデル時代に培った圧倒的オーラでリーダー役を好演。ミリタリーアクションを完璧にやり遂げ、若手トップ俳優の実力を証明した。さらに、チョン・チューシー、ジュー・ヤーウェン、グー・ジアチェン、オウ・ハオなど、人気俳優が脇を固めている。

■徹底的にリアリティを追及

 崩れ落ちたビル、多くの死体が転がった泥道、狭く汚い貧民窟、海岸地区独特の高床式住居などは、より現実的なシーンにするためにセットを組み、終始「リアルさ」を最優先にして撮影された。最大のセットはマナヴ広場(架空の場所)で、200日を費やして建設。作品の中で平和維持機動隊の小隊が運転している車輌は、中国平和維持機動隊が実際の任務の中で使用したものと同規格の装甲車を使用している。

 リーダー役のホアン・ジンユーは、広場で「袋叩き」に遭う非常に緊迫したシーンについて「あの場面に出てくる炎も発煙弾もガソリンの瓶での殴打も全て本物です。もちろん火傷防止クリームを全身に塗ってはいたけれど、やはりものすごく熱かった。カットがかかるとスタッフはすぐさま二酸化炭素で俳優を冷やしていました」と明かしていた。

 砲煙弾雨の中でも勇気を持って突き進む姿、臨場感あふれる銃撃戦、疾走感に満ちたカーチェイス、パルクールによる追走劇、ダイナミックな爆破など、ド迫力な映像満載のアクション大作に仕上がっている本作。エンドクレジットではメイキング映像も楽しめる。

■ストーリー

 反政府武装集団と政府軍の武力紛争が続くアフリカの某国へ、国連の要請を受けた中国の国連平和維持警察隊「FPU」が派遣された。チームワークを重んじる分隊長ユー(ホアン・ジンユー)や人一倍正義感が強い狙撃手ヤン(ワン・イーボー)ら精鋭メンバーたちは、一触即発の雰囲気が漂う最も危険なエリアに向かう。大量虐殺、テロ攻撃、暗殺、大暴動、人質事件…。幾度となく危機に直面する彼らだったが、人々に平和な日常を取り戻すため、命がけの任務に邁進する。しかし、ユーとヤンの間にはある因縁があり、その対立は日に日に深まっていた。そんな中、予期せぬ凶悪事件が勃発して…。

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