Number_i、30万人動員の全国ツアー完走 愛あふれる“プレゼント”で多幸感あふれる空…
『Number_i LIVE TOUR 2024』を開催したNumber_i(左から)神宮寺勇太、平野紫耀、岸優太
【ライブ写真】幻想的…!レーザーの演出とともにパフォーマンスで魅せるNumber_i
「Number_i」コールの響きわたる会場が暗転すると、すさまじい歓声に会場が包まれた。メンバーカラーのペンライトの光が美しいイルミネーションを作る中、オープニングムービーに続いて、ステージ前方から炎が噴出。雷鳴がとどろき、天井からは細かな水が大量に降り注ぎ、ステージ上は豪雨に。迫力満点の演出に観客の期待が一気に高まったところで、ステージ奥から3人が歩いて登場した。
割れんばかりの歓声の中、1曲目からキラーチューン「INZM」を投下。岸はクールな表情で尖ったラップを繰り出し、神宮寺は伸びやかな歌声や流し目で観客を魅了。平野の地を這うような低音ラップも響いた。デビュー曲の「GOAT」、「FUJI」とアッパーなナンバーを続けて披露。アグレッシブなパフォーマンスを見せ、ダンサーとともに会場を沸かした。神宮寺の「俺たちの曲で楽しんでいってください!」というあおりを合図にスタートしたのは、「SQUARE_ONE」。3人は花道を通ってセンターステージへ移動し、観客の至近距離でラフに踊りながら、興奮の渦を巻き起こした。
雨の演出が光る「Rain or Shine」では、黒を基調としたフォーマルな衣装にチェンジ。女性ダンサーとともに妖艶なダンスを見せながら、甘い歌声を響かせた。そのまま「Blow Your Cover」へ。降り注ぐ雨の景色をバックに届けられた、しなやかなダンスと心地よい低音の歌声に、観客は酔いしれる。曲のラストではダンサーが雨に打たれ、曲の切なさを強く表現した。
岸のソロパートでは「きょうは待ちに待ったクリスマス。皆さんの大事な日なので、記憶と記録に残る公演にできたら」と笑顔を見せつつ、センターステージへ歩を進めた。用意されていた機材を使ってリズムを刻み、ベースとギターを重ね、作り上げた曲は「Recipe」。優しい歌声と手作りのサウンドで、聖なる夜に相応しいあたたかな時間を届ける。曲の後半では、観客のハンドクラップがトラックと混ざり合い、アリーナ規模とは思えないアットホームな雰囲気に包まれた。
神宮寺のソロパートでは、メインステージにソファやダイニングテーブルが用意され、ルームランプの光をつけたのを合図に、極上のバラードソング「Bye 24/7」がスタート。ラフなTシャツに着替えた神宮寺が、観客一人ひとりに語りかけるよう、切ない歌声を響かせる。曲のクライマックスでは、天井から降りてきた透明な箱が神宮寺を閉じ込め、そこに土砂降りの雨が降り注ぐ。幻想的で美しい光景に、観客の視線は釘づけになった。
しっとりした空気を明るく変えたのは、「JELLY」。ラップを歌いながら順番に3人がステージに登場し、花道やセンターステージでパワフルに踊り、会場を盛り上げる。続く「i」では3人がリフターに乗って、上の階にいる観客の近くへ。神宮寺は両手でマイクを持ち感情を込めて歌い、岸は高音まできれいに歌い上げ、平野は客席を指さして丁寧に伝えた。最後は白い羽が3人に降り注ぎ、多幸感あふれる空間を作った。
「メリークリスマス!」のあいさつから始まったMCでは、子どものころのクリスマスの思い出など、ラフなトークを展開。最近、3人だけでごはんに行ったという話では、「(ごはんに行っても)なんだかんだ仕事の話をしちゃうけど、楽しかった。すてきな時間でした」と笑顔を見せる平野。また、「紫耀が奢ってくれました」と神宮寺が言うと、会場からは盛大な拍手が送られ、グループ内で最年長の岸がしどろもどろになって笑いを誘う場面もあった。
リラックスムードの会場に再び火をつけたのは、「No-Yes」「Midnight City」。1人ずつトロッコに乗ったメンバーが歌いながら会場を縦横無尽に行き来し、歌いながら手を振る。レゲエテイストの「Banana(Take It Lazy)」では、最後に平野が照れながら投げキッスをし、あちこちからすさまじい悲鳴が上がった。
ギリシャ柱にもたれた3人がアンニュイに歌う「なんかHEAVEN」を挟み、平野のソロパートへ。スモークの立ち込めるステージに、ノースリーブ1枚の平野が現れ、「透明になりたい」を歌唱。高い天井からは、平野を包み込むように幾筋もの光の筋が降り注ぎ、まるで天国のような神秘的な空間に。浮遊感漂う独特のナンバーをハスキーな声で気だるげに歌い上げる平野は、観客を夢の世界へ誘った。
そして、白を基調とした衣装に着替えた3人が登場し、ネオンで装飾されたセンターステージで「Streetlights」を披露。レーザーの演出とダンサーの力強いパフォーマンスも加わった「OK Complex」で再びエンジンをかけると、ラフな中にも激しさと情熱が漂う「ICE」で会場のテンションを一気に上げる。「Numbers」でヒリつく質感のラップを一人ひとり叩きつけ、ラストの「BON」へ。3人は、激しく降り注ぐ雨と炎に囲まれながら、切れ味鋭いダンスパフォーマンスと重低音で観客の心を揺さぶる。ラストは爆発音と共に姿を消し、強烈な余韻を残した。
アンコールでは、サンタ帽のついたカチューシャやトナカイの帽子など、クリスマスらしい装いで登場。再びトロッコに乗り込み、観客に近づいていく。興奮に満ちた歓声に包まれながら、「花びらが舞う日に」「Is it me?」の2曲を届けた。平野の「僕たち3人からiLYs(ファンネーム)に向けて心を込めて歌います」という振りから最後に贈ったのは「iLY」。撮影OKのアナウンスもあり、観客は思い思いにステージの様子をカメラに収める。3人からの愛にあふれるクリスマスプレゼントで幸せいっぱいのムードの中、ライブは幕を下ろした。
【セットリスト】
1.INZM
2.GOAT
3.FUJI
4.SQUARE_ONE
5.Rain or Shine
6.Blow Your Cover
7.Recipe
8.Bye 24/7
9.JELLY
10.i
11.No-Yes
12.Midnight City
13.Banana(Take It Lazy)
14.なんかHEAVEN
15.透明になりたい
16.Streetlight
17.OK Complex
18.ICE
19.Numbers
20.BON
ENCORE
1.花びらが舞う日に
2.Is it me?
3.iLY
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