大河『べらぼう』で吉原描く覚悟 演出の大原拓氏「そこから別に目を背けないように」
『べらぼう』第1話の感想を語る横浜流星(C)ORICON NewS inc.
【写真】シックな黒の装いで登壇した横浜流星
2日前に第1話を見たそう。会見で「撮影中から感じていましたが、新たな大河ドラマになっています。合戦はありませんが、これから商い、商売の戦いが繰り広げられますし、色濃く人間ドラマが展開がスピーディーで痛快なエンターテイメント作品になってると思います」と話した。
さらに「自分はこういった作品に触れてこなかったし、自分の中での挑戦なので、皆様にどう感じていただけるのかがすごく楽しみですし、蔦屋重三郎というあまり知られてない人物だからこそ、先入観なく見ていただけると思うし、商人なので見てくださる方々と同じ目線で自分事のように近く感じられて共感していただけると思うので、これから1年、この作品、そして蔦重を、そしてこの登場人物を愛していただけるとうれしいです。よろしくお願いします」と呼びかけた。
吉原、遊郭も舞台となる。家族で楽しむ人も多い大河ドラマという作品だが、演出の大原拓氏は「舞台が吉原というだけで、そこの背景はもちろん感じさせますし、感じてもらいたいんですけど、そこから別に目を背けないように僕らはしている感覚です。美化するつもりもないし、現実としてある産業ですし、そこに暮らしてる方々は普通にいらっしゃるわけで。だからそこを特に強調するとか、蔑むとか、そういったことは一切なく、普通にある世界観として捉えている。で、その中でどういう風にキャラクターは生きているのか。今の我々もそうですけど、名もなき人々それぞれの暮らしがあって、それぞれが生きているわけですから。そういったところを普通にエンタメとして見ていただけたらいいかなと思っているのが1番です」とする。
気を付けてることについて「インティマシーコーディネーターの方に入っていただいたり、とにかくキャストの方の負担にならないようにですとか、もちろんこれはスタッフ側も。そういった面でも必要以上にそういったことに嫌悪感を持たないように、持っていただかないようにみんなでやっていくっていうことを意識はしております。だから必要以上にはだけるとかそういったこともしてませんし、実際そういったものですから。だから、そこら辺はちょっと意識はしております」と明かしていた。
放送100年を迎える2025年は、日本のメディア産業、ポップカルチャーの礎を築き、ときに“お上”に目をつけられても“面白さ”を追求し続けた人物“蔦重”こと、蔦屋重三郎が主人公。親なし、金なし、画才なし……ないないづくしの“江戸のメディア王”として時代の寵児になった快楽児・蔦重は、文化隆盛の江戸時代中期に喜多川歌麿、葛飾北斎、山東京伝を見出し、日本史史上最大の謎の一つ“東洲斎写楽”を世に送り出す。脚本は森下佳子氏が担当。江戸時代の版元で浮世絵師の喜多川歌麿や葛飾北斎を世に出したことで知られる蔦屋重三郎の生涯を描く。
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