映画『室井慎次』子役も犬もWキャスト 双子の前山くうが・こうが「楽しかった」

2024/10/14 19:06 

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『室井慎次 敗れざる者』初日舞台あいさつに出席した(前列左から)前山くうが、前山こうが (C)ORICON NewS inc.

 12年ぶりに再始動した「踊るプロジェクト」の新作映画『室井慎次 敗れざる者』が11日より公開。タイトルの通り、俳優の柳葉敏郎が演じてきた室井慎次の物語の続きが描かれる。警察を辞めて故郷・秋田に帰った室井と一緒に暮らす小学生、柳町凛久(リク)役で出演するのは、子役の前山くうが(9)、前山こうが(9)。双子の2人で1役を演じている。

【画像】シンペイ役の犬も名演技(場面写真)

 さらに、室井が飼っている犬も2頭体制で撮影していたことを、11日に都内で行われた初日舞台あいさつで本広克行監督が明かしていた。

 くうがくん、こうがくんがいる撮影現場はにぎやかだったようで、舞台あいさつでくうがくんが「いつもみんな盛り上がっていた」と言うと、柳葉は「それはお前たちだろう」と目尻を下げた。こうがくんから「柳葉さんは差し入れがすごかったです。バーベキューや屋台がありました」という証言も。「楽しかったな」と柳葉が声をかけると、2人は声をあわせて「はい、楽しかったです」と答え、深い絆を感じさせた。

 劇中で室井はリクのほかに、母親を殺害された森貴仁(タカ)と3人で暮らしており、タカ役は映画『カラオケ行こ!』などに出演した齋藤潤が演じている。

 柳葉は「本当の親子を作りたかった。潤くんに関しては、お芝居がどうこうというより、自分の息子と一緒に何かを作ろうとするときの親父の気持ちになって接したつもりでいます」と親身に接し、それに懸命に応えようとする齋藤の姿に柳葉が涙し、監督がもらい泣きした日もあったという。

 齋藤も「僕が知らないこと、見えていないものを丁寧に教えてくださって、現場でもずっと支えてくださった。本当に幸せな経験をさせてもらったと、毎日噛み締めています」と、柳葉に感謝を述べていた。

 物語は、タカ、リク、犬のシンペイと穏やかに暮らしていた室井のもとに、シリーズ最悪の犯人と言われた猟奇殺人犯・日向真奈美(小泉今日子)の娘、日向杏(福本莉子)が現れるとともに、室井は他殺と思われる死体の第一発見者に。その死体は、かつて室井が捜査副本部長として担当した、レインボーブリッジ事件の犯人だった。「こんな終わり方、ご不満かと思います」と柳葉も恐縮していたとおり、『室井慎次 生き続ける者』 (11月15日公開)へと続く。
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