福山雅治、初共演の有村架純と殺人事件の謎に挑む 東野圭吾『ブラック・ショーマン』映画化

2024/10/10 05:00 

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福山雅治×有村架純が初共演、東野圭吾の小説を映画化『ブラック・ショーマン』2025年公開予定 (C)2025「ブラック・ショーマン」製作委員会

 人気作家・東野圭吾氏の小説『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』(光文社文庫)が映画化され、俳優の福山雅治と有村架純が初共演することが明らかになった。福山は元マジシャンの神尾武史役、有村はその姪・神尾真世役で、ともに殺人事件の謎に挑む。「ガリレオ」シリーズの福山と東野氏の再タッグ、有村との新たな名バディの誕生に期待が膨らむ。監督は『コンフィデンスマンJP』の田中亮。映画『ブラック・ショーマン』は、今月下旬にクランクインし、2025年公開予定。

【画像】東野圭吾の原作小説書影(光文社文庫)

  福山が主人公の天才物理学者・湯川学を演じた2007年のドラマ『ガリレオ』。13年に第2シリーズが放送された。さらに、『容疑者xの献身』(08年)、『真夏の方程式』(13年)、『沈黙のパレード』(22年)と、映画化された3作品もいずれも大ヒットを記録。そんな「ガリレオ」シリーズのゴールデンコンビが再びタッグを組む。

 刑事・物理学者・探偵・超能力者など、数々の魅力的な主人公を生み出してきた東野氏。2020年に発表した『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』で謎解きをする主人公は、元マジシャン。以前はラスベガスを拠点に活躍し、現在は東京でバーを経営。卓越したマジックと巧みな人間観察能力を持ちながら、金にシビアで、息を吐くように嘘をつくという、超個性的なキャラクターだ。

 製作陣が原作サイドへ映像化を打診し、実写版ガリレオシリーズ制作の流れから主人公・神尾武史の配役に福山の名前を挙げると、福山のことをよく知る東野氏は、「それは当然でしょう」と快諾。その後、福山に打診し、こちらも快諾。 「またいつかお仕事ご一緒できたらいいですね」という会話もしていたという2人。早くもその話が実現することとなった。実は東野氏が本作を執筆したきっかけも、福山の「ダークヒーローを演じてみたい」という言葉にあったという。

 ダークヒーローという新たなアプローチに挑む福山は「東野先生が描かれたブラック・ショーマンの世界、そして原作ファンの皆様のご期待に沿いながら、さらに上回っていくような映像作品にすべく尽力いたします」と意気込む。

 実父が何者かに殺されたことをきっかけに、武史とバディを組み殺人事件の解決に向けて奔走する不動産会社勤務の建築士・神尾真世を有村が演じる。「あの時ちゃんと向き合う勇気を持っていれば回避できたことも、自分の中の恐れが邪魔をしてボタンを掛け違えてしまう。自分自身を振り返りながら真世と一緒に過ごしていきたいと思います」と話している。

 今回が初共演となる福山と有村。お互いについて「常に心を込めて向き合う誠実さと、作品に殉ずる覚悟を感じています。どんなセッションになるのかとても楽しみです」(福山)。「素敵なバディを組めるよう皆さんと共に最後まで頑張ります」(有村)と語っている。

 東野氏は「福山さんの悪党ぶりが今から楽しみです。そんな主人公に振り回される有村架純さんの演技にも期待大です。名コンビ誕生を心よりお祝いいたします」とコメントを寄せている。

■福山雅治(神尾武史役)のコメント

 東野先生が描かれたブラック・ショーマンの世界、そして原作ファンの皆様のご期待に沿いながら、さらに上回っていくような映像作品にすべく尽力いたします。

 僕が演じる神尾武史は元マジシャン。手品には口という文字が三つ内包されています。彼は虚実綯い交ぜの言葉と行動で非日常の空間を作り上げます。「つまらない真実よりも面白い嘘のほうがいい」そんな風に描いていければと思っています。

 東野先生から託された新時代のダークヒーロー神尾武史へと準備を重ねます。
有村さんとは初共演ですが、以前、報知映画賞授賞式の舞台袖でお話しさせていただきました。常に心を込めて向き合う誠実さと、作品に殉ずる覚悟を感じています。どんなセッションになるのかとても楽しみです。

■有村架純(神尾真世役)のコメント

 そんなつもりじゃなかった、という些細なことから大きなことまで、生きているとあると思います。あの時ちゃんと向き合う勇気を持っていれば回避できたことも、自分の中の恐れが邪魔をしてボタンを掛け違えてしまう。自分自身を振り返りながら真世と一緒に過ごしていきたいと思います。福山さんとは授賞式で初めてお会いした際に、作品を一緒に作れたら良いですね、なんてお話ししたことを覚えています。素敵なバディを組めるよう皆さんと共に最後まで頑張ります。

■東野圭吾(原作)のコメント

 新作を書くにあたり、どんな主人公にしようかと考えていた頃、福山雅治さんから、「ダークヒーローを演じてみたいんです」と聞きました。なるほど福山さんの悪党なら是非見てみたいと思ったのが、『ブラック・ショーマン』執筆のきっかけです。主人公は人格者でも正義漢でもなく、人を騙す快感だけを求めて行動します。兄殺しの謎を追うにしても、まともな手段は取りません。福山さんの悪党ぶりが今から楽しみです。そんな主人公に振り回される有村架純さんの演技にも期待大です。名コンビ誕生を心よりお祝いいたします。

■田中亮(監督)のコメント

 東野圭吾さんによって生み出された、「謎を解くためなら手段を選ばないニューヒーロー」に福山雅治さんが命を吹き込む。そしてバディとなる姪には有村架純さん。これほど胸躍る組み合わせがあるでしょうか。原作を初めて読んだ時にページをめくる手が止まらなかったあの疾走感と高揚感を、映像でも体験していただけるようにキャスト・スタッフ一同全力を尽くします。映画『ブラック・ショーマン』が繰り広げる最高のエンターテイメントショーにぜひ酔いしれてください!
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