俳優の白石麻衣（32）がフジテレビ系“火9”ドラマ『オクラ～迷宮入り事件捜査～』に元ヤン女性刑事・結城倫子（ゆうき・りんこ）役で出演する。初回放送を前に、本作の役作りや現場の雰囲気、W主演の反町隆史＆杉野遥亮との共演について聞いた。

【場面写真】黒石さん降臨!?目力強い元ヤン女性刑事を演じる白石麻衣

　今作は、人情味あふれる昭和刑事・飛鷹千寿（反町）とクールな令和刑事・不破利己（杉野）が、長期に渡って未解決となっている実質“オクラ（お蔵入り）”状態の事件に挑むヒューマンミステリーエンターテインメント。

――本作のオファーを受けた際のお気持ちを教えてください。

【白石】素直にうれしかったです！何より反町さんが主演で、私も『GTO』や『ビーチボーイズ』などを見たことがあったので、大スターの方とお仕事ができるということがすごく楽しみでもあり、自分にとってもいい経験になるなと思っていました。

――すでに序盤の撮影は終えられたそうですが、実際に撮影に入ってみていかがですか？

【白石】最初はやっぱりすごく緊張していたんですが、反町さんが「倫子のクールな部分がかっこいいよね」って言ってくださってすごくうれしくなりました。まだクランクインして1ヶ月ですが、反町さんだけじゃなく、みなさんがフランクに話してくださるので楽しみながら撮影しています。

――反町さんはやはりムードメーカー的な存在なのでしょうか？

【白石】そうですね。いるだけで現場がぱっと明るくなります。誰に対してもお優しい方なので、かっこいいなって思います。現場では、反町さんが杉野さんのことをいじっている様子をよく見かけますし（笑）、皆さん和気あいあいと撮影しています。

――反町さんがいじるんですか？（笑）

【白石】杉野さんがバナナが好きらしくて、反町さんが「こいつはバナナしか食べないからな（笑）」みたいな感じで、さらっと杉野さんいじりをたくさんしていました（笑）。

――すごく楽しそうな雰囲気が伝わってきますね。一方、白石さんは役として杉野さんに強く出ることが多いそうですね。

【白石】倫子は利己に喝を入れるために、頭を叩いたり強く押したりすることが何度かあるんですが、撮影のたびにやりすぎてないかなとか、痛くなかったかなとか、心配してました（笑）。

――フリだけじゃなく、実際に結構強めにいくことも？

【白石】監督さんに「リハで（叩く）音が足りない！」って言われました（笑）。もっと思いっきりいちゃっていいよと言われたんですけど、加減が分からなくて…。本番1発勝負という気持ちでやったら、結構いい音だったので安心しました。（杉野は）絶対痛いと思うんですが、大丈夫って言ってくれました（笑）。

――そんな倫子を演じるうえでの気持ちの作り方で意識しているところがあれば教えてください。

【白石】ちゃんとしているところもありますが、“元ヤン”という真面目すぎない役なので、自由なキャラクターでもあると思うんです。反町さんとのかけ合いは緊張するんですが、しっかり倫子としてかっちりしすぎないように心がけています。

――ファンの間では「“黒石さん”（乃木坂46時代に冠バラエティー番組でつけられたキャラクター）が出てきそう」という声もありました。ご本人としては意識する部分もあったのでしょうか。

【白石】そうなんですか！恥ずかしい！でも、衣装合わせの時に、監督が黒石さんみたいな目線の使い方をしてほしいってまさに言ってくださっていて（笑）。監督もそれを知ってくれてるんだってうれしくもあり恥ずかしかったです（笑）。

――では倫子の役作りには黒石さんのイメージも少なからずあると（笑）。

【白石】あれは本当にバラエティーの中でつくられたものでしたけど、目の使い方を感覚的に想像することはできたので、少し黒石さんの要素は入っているかもしれないですね（笑）。元ヤンではありますが、真面目でまっすぐなところもあるので、せりふだけじゃなく目線だったり佇（たたず）まいとかでもしっかり倫子の強さを見せていけるようにしたいと思っています。

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