三遊亭王楽、六代目・円楽さんに涙ながらの感謝 『笑点』レギュラーへの野望も?

2024/09/30 14:00 

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『三遊亭王楽改メ七代目三遊亭円楽襲名記者会見』に出席した(左から)三遊亭好楽、三遊亭王楽、林家木久扇(C)ORICON NewS inc.

 落語家の三遊亭王楽が9月30日、都内で『三遊亭王楽改メ七代目三遊亭円楽襲名記者会見』を行った。

【写真】涙の感謝…『笑点』レギュラーへの野望も語った三遊亭王楽

 来年2月26日から3月2日にかけて、有楽町よみうりホールで襲名披露興行を行うが、ゲスト出演が決まっている笑福亭鶴瓶に襲名を伝えた時の秘話を披露。「鶴瓶師匠は、五代目のことが大好きで、五代目も鶴瓶師匠のことが大好きで相思相愛でした。そこであいさつに行った時に、鶴瓶師匠に『報告があります。ちょっと内密なんですが』と言ったら、構えて『深刻なのはやめてよ』って(笑)。それで襲名しますと言った途端に、がっちりと握って、泣きながら『おめでとう。師匠も喜んでる。なんでもできることはするわ』と言ってくださりました」と明かした。

 六代目三遊亭円楽さん(享年72)の三回忌にあたるこの日、感慨を込めて感謝を語る一幕も。「五代目は、私が23歳のときに入門をして、そのときに68歳。最後の弟子でもあり、本当にかわいがってもらいました。好々爺になっていたんです。私は怒鳴られることもなく、けいこもいっぱいつけていただいて、話も伺いました。兄弟子の楽太郎師匠(当時)からは、この世界で最も怖い存在でした。いつも怒っていただきました。すべて直していただきました。前座の頃にみっちり怒られたことが、よその師匠と一緒になった時、すべて役に立ちました」と言葉に力を込めた。

 さらに「前座の頃は落語よりやることがあるんだと。二ツ目になってからは、まもなく初めて落語の注意をしてもらって、そこからさかのぼって『あの時も…』と全部注意してくださった時、震えるほどうれしかったです。(前座の頃の落語も)聞いていてくれたんだ」としみじみ。

 その上で「真打ちになって1年ぐらい経ってから『近ごろのお前は、なまじ落語がわかってきてダメだ』と小言を言われました。真打ちになると、誰も怒ってくれない。六代目だけが、会う度に違うと。ここでは話せないような、そんなに言うことないだろうっていうことも言ってくれました。最晩年の時も『きょうは師匠がいらっしゃる』と背筋が伸びる存在でした。亡くなった後に『円楽は王楽に継がせないと』ってご遺族の方に明言してくださっていたことを知り…本当に感謝ですね。ありがとうございます」と言葉をつまらせていた。

 王楽は1977年11月7日生まれ、東京都出身。三遊亭好楽の長男。駒澤大学文学部卒業後の2001年に5代目三遊亭円楽に入門した。伸びやかな感性と現代性が特徴であり、持ちネタは現在約200演目。NHK新人コンクールで大賞受賞した「鼓ヶ滝」をはじめ、「片棒」「夢金」「三枚起請」「五貫裁き」といった古典作品に加え、自作の新作落語を積極的に発表している。

 会見には、三遊亭好楽、林家木久扇も同席した。質疑応答では『笑点』への思いを向けられ「正直狙ってますね(笑)。そんな訳はないんですけど!」と恐縮しつつも「こういうのもご縁なので。そんな話がくるとは思えないのですが…。ひとつ野望がございまして、親子で並ぶことがなくて、親子で並んでみたいなという野望がございますので。そうすると、誰かが欠けないといけないので、同期の一之輔師匠に(笑)。お話がくれば…というところでございます」と笑わせていた。
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