福田己津央監督、『SEED FREEDOM』特別版の裏話 大ヒットで「予算がつきました」 …

2024/09/20 20:47 

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アニメ映画『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』特別版上映記念舞台あいさつに登壇した(左から)福田己津央監督、三石琴乃、保志総一朗、桑島法子 (C)ORICON NewS inc.

 声優の保志総一朗、三石琴乃、桑島法子、福田己津央監督が20日、アニメ映画『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』(1月26日公開)の特別版上映記念舞台あいさつに登壇した。

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 イベントには、キラ・ヤマト役の保志、マリュー・ラミアス役の三石、アグネス・ギーベンラート役の桑島が参加した。

 冒頭のあいさつで福田監督は「皆さんのおかげでこういう場を、また設けさせていただいただけたことは、本当にありがたく思っております」と感謝。特別版については「いろいろ直しました。直しましたというか、劇場版をやった時点でカットがうまくいっていないところが結構あったんですけど、タイムリミットでダメだって。『あとで円盤直そうね』と言って、みんなで好き放題『このカットはリテイク』とやって、最終的にはそこから何カットと絞り込まれるんですけど、おかげさまで映画をヒットさせていただいたおかげで予算がつきました(笑)。なので、通常の円盤修正よりも、もっと多くやるようになりました」と裏話を披露した。

 第1弾、第2弾で異なるエピローグカットが上演される。「ラストのショートドラマみたいなのは全く当初の予定にはなかったんですけど、映画館に来てくれる方に何か、ということで急きょ作って、とりあえず間に合わせた。ちなみに11月のやつは今作ってます」と報告して笑わせた。「初回では20カットぐらいわかると思います。僕もわかりましたから」と福田監督が話すと、三石から「当たり前だろっ」とかわいくツッコまれていた。

 また、上映前のイベントだったが福田監督はエピローグに登場するキャラクターの名前をぽろり。「失言でした。忘れてください」と呼びかけ、おちゃめな福田監督に会場は笑顔に包まれていた。

 『機動戦士ガンダムSEED』シリーズは、2002年10月より全50話で放送された、21世紀に入って初めて制作されたテレビシリーズのガンダム作品。物語は遺伝子調整がおこなわれた人類(コーディネイター)とこれまでの人類(ナチュラル)が、軍事組織ザフトと地球連合軍にわかれ戦いを繰り広げる。この戦争を通じ、コーディネイターである主人公のキラ・ヤマトの苦悩と成長が描かれている。

 これまでのファン層に加え多くの女性層を獲得し、最高視聴率8.0%を獲得。さらに小学生を中心に第二次ガンプラブームを巻き起こし、“新世代のガンダムシリーズ”として一世を風靡した。

 また、04年10月から続編となるテレビシリーズ『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』も放送され、前作を上回る最高視聴率8.2%を獲得。シリーズ累計のパッケージ販売数は驚異の400万本を超え、音楽、イベントなどテレビアニメシリーズの枠を超えて、日本中を席巻した人気作品となっている。

 シリーズの完全新作となる劇場版『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』のストーリーは『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の続編となり、戦いが続く世界でキラやアスラン、シンたちの新たなストーリーが展開され、5月に全国的な上映が終映となり、興行収入49億円、動員290万人を突破した。その後“期間限定の特別版”として500カット以上の本編映像をアップデートした。第1弾はきょう20日から10月3日まで、第2弾は11月1日から11月14日まで再び劇場で上映。第1弾、第2弾で異なるエピローグカットが追加される。
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