目立つ「勤続疲労」 けがで休場の両横綱岐路 1983年夏場所以来の初日から全休

2020/09/13 21:43 

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 東西に並び立つ白鵬、鶴竜の両横綱が初日から不在だ。1994年に一人横綱だった曙が名古屋、秋の両場所で全休したが、複数の横綱が全員初日から休場するのは、北の湖と千代の富士が全休した1983年夏場所以来、2回目の出来事だ。

 37年前は北の湖の休場が続く中、前の場所で全勝優勝した千代の富士がけがで、北海道出身の横綱同士で休場のタイミングが重なってしまった。一方、今回もともにモンゴル出身で、1985年生まれの両横綱の「勤続疲労」を感じさせる。

 横綱14年目の白鵬は8月に右膝を手術。師匠の宮城野親方(元前頭・竹葉山)によると、白鵬は「前から悪いところを(手術で)見ようとしたが、思った以上にひどかった」と話しているという。今も歩くのが精いっぱいで、四股もそんきょもできない状態という。

 最多優勝44回など数々の記録を塗り替えてきた白鵬も満身創痍(そうい)。土俵に立てばまだまだ存在感は抜群とはいえ、現役を続ける目標に掲げた東京オリンピックも新型コロナウイルスの影響で延期になり、今後のモチベーションが気に掛かる。

 鶴竜は8月に持病の腰痛が悪化し、「腰椎(ようつい)分離症で2週間程度安静加療が必要」と診断された。師匠の陸奥親方(元大関・霧島)は「ここまできたら、進退を懸けてやらなきゃいけないところまできている」と厳しい認識を示した。

 両横綱の休場に、八角理事長(元横綱・北勝海)は「お客さんに申し訳ない。協会にとっての看板。(けがを)治して出てくることが大事」と話すが、次場所で奮起するのか、はたまた、このまま衰えていくのか。世代交代が進む角界で、両横綱が岐路に立たされている。【村社拓信】

毎日新聞

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