一回から「ニュー村田」が炸裂、完璧なリベンジ

2019/07/12 22:25 

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 ◇WBAミドル級タイトル戦(12日、エディオンアリーナ大阪)

 ○村田諒太(二回2分34秒TKO)ロブ・ブラント●

 新たなスタイルを試み、村田が圧勝で王座に返り咲いた。約9カ月前に大差判定負けしたブラントに完璧なリベンジを果たした。

 「ニュー村田」が立ち上がりからさく裂した。スロースターターが課題だったが、一回から被弾しても左ボディーや右ストレートを果敢に打っていく。攻めが単調だった前戦とは打って変わって出足から勝負に出た。「ブラントは前回と違った戦い方で面食らったと思う」。二回も右ストレートを効かせて左で最初のダウンを奪うと、立ち上がったブラントにたたみかけ、最後は右の2発を見舞うと、レフェリーが試合を止めた。

 リターンマッチはプロ2度目だが、一昨年のアッサン・エンダム(フランス)との再戦前は「プレッシャーで逃げ出したかった」と明かす。その初戦ではダウンを奪いながら不可解な判定負けをしただけに、再戦では勝って当たり前と周りから思われたために「終わったらボクシングをやめようと思った」ほど重圧を感じていた。今回は初戦が「非常に恥ずかしい内容だった」と完敗だった分、苦い敗戦の映像を何度も見直し、スタイルを改める踏ん切りもついた。

 心身とも手応えを感じて「格好付けることもないし、虚勢を張る必要もない」と臨んだ。「もっと見たいよと言ってもらえるのか、それが判断される試合」を制し、競技人生最大のピンチを乗り越えた。【飯山太郎】

毎日新聞

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