山上被告、事件で目的達成かと問われ「お答えできかねる」

2025/12/02 15:18 

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 安倍晋三元首相銃撃事件で起訴された山上徹也被告(45)は2日、奈良地裁(田中伸一裁判長)で開かれた裁判員裁判の被告人質問で、奈良市で事件を決行したことについて「犯行が可能な状況ができたのが一番だ」と語った。

 一方、事件後には世界平和統一家庭連合(旧統一教会)を巡る問題が浮き彫りになった。裁判員から「目的は達成されたのか」と問われた被告は「非常にいろいろな問題が起きるので、お答えはできかねます」と述べた。

 事件の目的について改めて問われると、「また別の機会に答えさせていただければと思います」と述べるにとどまった。

 被告は、安倍氏が旧統一教会の関連団体に寄せたビデオメッセージを視聴していた。「困惑したというか、失望したというか。今後も安倍氏と教会の関係が公に続いていくとすれば、受け入れがたいと思った」と語った。

 そのうえで、安倍氏に対する感情について「表面に出る強い怒りというか、頭の片隅、心の底にかかり続けることだった」と明らかにした。【木谷郁佳、田辺泰裕】

毎日新聞

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