自殺図った若者患者、コロナ禍前の2倍超 全国31カ所の精神科調査
新型コロナウイルス禍は、今も子供の心をむしばみ続けている――。国立成育医療研究センター(東京都世田谷区)が全国の精神科を調査したところ、新型コロナの流行後、自殺を図るなど心を病む子供が増えていることが判明。早急な対策が必要と訴えている。
成育医療研究センターが全国31カ所の病院を調査した。コロナ禍前後の2019~24年度に、「死にたい」と考える▽自殺を図る▽摂食障害――の3点を理由に新たに入院した20歳未満を対象に分析した。
「死にたい」「消えてしまいたい」などと「希死念慮」を抱えて入院した人は、19年度の62人から24年度は111人に増加した。自殺を図って入院した人も40人から85人に増えた。成育医療研究センターは「厚生労働省と警察庁の調査でも自殺者数が増加しており、さらに多くの子どもが何らかのリスクを抱えていると考えられる」と懸念する。
極端に食事を制限したり、食後に食べたものを吐き出したりする摂食障害「神経性やせ症」の入院数は、19年度の121人から20年度には180人に増加し、23年度まで同水準で推移。24年度も168人と高水準だった。子供の神経性やせ症を治療できる医療機関は少なく、20年度以降は慢性的に病床が不足。利用可能な病床に対し、患者が30%上回る病院もあったという。
成育医療研究センターは「コロナ禍によるメンタルヘルスへの影響は、今もなお残っていると考えられる。子供の様子の変化に気づいたら、声かけや状況を聞く、悩みや気持ちに寄り添うことが大切」と分析。「自殺予防の対策と支援、神経性やせ症を診察できる医療機関の拡充や病床の確保が急務だ」と指摘している。【嶋田夕子】
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