公明・山口代表が大阪に 松井氏らと賛成呼びかけ 自民は反対訴え 大阪都構想

2020/10/18 19:19 

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 大阪市を廃止・分割する「大阪都構想」の賛否を問う住民投票(11月1日投開票)が告示されて初の日曜日を迎えた18日、公明党の山口那津男代表が来阪し、大阪維新の会代表の松井一郎大阪市長らと合同で街頭演説して、都構想への賛成を呼びかけた。一方、全国から駆け付けた自民党の政令市議らが「大阪市を無くすな」と訴えるなど、反対派も活発な活動を展開した。

 公明は昨春の知事・市長のダブル選で、自民とともに支援した候補が大敗し、「民意」を理由に賛成に転じたが、支持者には賛成が広がっていない。5年前の住民投票はわずか1万票差の否決。昨年の参院選比例代表で、公明が大阪市内で獲得した17万票が勝敗に影響するとみられる。

 山口氏は、松井氏らと共にJR大阪駅前など市内3カ所で、公明の宣伝カーの上に並んだ。今回の構図を象徴する光景で、山口氏は、大阪市立小中学校の給食費無償化などを取り上げ、維新の市政運営を高く評価。「大阪市が無くなるのはさみしいかもしれないが、市、府、都だろうと大阪が栄える事が大事だ」と強調し、「党中央を代表してお願いします。どうぞ賛成票を入れていただきたい」と声を張り上げた。演説後は、松井氏や維新代表代行の吉村洋文大阪府知事と拳を合わせる「グータッチ」で良好な関係をアピール。松井代表は「わざわざ大阪に足を運んで都構想の必要性を訴えてくれた」と持ち上げた。

 自民党は横浜、名古屋、岡山、浜松など全国の8政令市の市議らが応援に集まり、「財源のない特別区に格下げされることで行政サービスが低下し、将来にわたり禍根を残す」などと反対を強く訴えた。JR大阪駅前では宣伝カーに「無くすな! 政令指定都市」と記された2・7メートルの幟(のぼり)が掲げられた。平山貴大(たかお)・京都市議は、道府県から多くの権限が移譲され、政令市が自治権を獲得してきた経緯を振り返り、「大阪市を廃止すれば先人の努力を踏みにじり、過去に戻ることになる」と主張した。

 大阪市議団の北野妙子幹事長は「心が震える思い」と激励に応え、「大阪市を廃止して発展があるのか。大阪市が地球上、歴史上から消えないよう、住民投票がそれを阻止できる最後の運命の日だ」と呼びかけた。最後は「ガンバローコール」で気勢を上げた。

 大阪市城東区で演説した共産党の山中智子市議は、維新が二重行政の象徴と指摘するベイエリアの二つのビルについて、「制度のせいではなく政策の中身が悪かった」と説明し、「貧乏な特別区になれば自分たちの暮らしを自分たちで決められなくなる」と反対を訴えた。【矢追健介、芝村侑美、石川将来、田畠広景】

毎日新聞

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