気象庁がHP広告を1日で掲載停止に 不適切なものが次々と登場

2020/09/16 19:21 

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 気象庁は16日、ホームページ(HP)に載せた広告に不適切なものが含まれた可能性があるとして、すべての広告掲載をやめた。基準に合わないものが複数あったという。HPでの広告掲載は15日に始めたばかりだが、トラブルによりわずか1日で停止を迫られる形となった。気象庁は「経緯を調べ、必要な対策を取る」としている。

 気象庁は経費削減を目的に、HPに広告を載せることを決めた。掲載手法は「運用型」で、検索履歴などに応じて広告が替わる。15日午後2時から掲載を始めたところ、誇大広告の恐れがあるヘアケア用品販売サイトなど、不適切な可能性がある広告が次々と登場した。翌16日午前9時までに約100サイト分が見つかったという。

 気象庁の掲載基準では「法令違反の恐れがあるもの」や「公序良俗に反する恐れがあるもの」などは載せないとしており、同9時半ごろ、HPの広告を運用する東京都のインターネット広告代理店に掲載の一時停止を要請した。まもなく全ての広告が削除され、そのスペースは「広告枠(不具合ではありません)」という表示に変えられた。

 気象庁は、不適切な広告を排除するフィルタリング機能がうまく働かなかった可能性を指摘。関田康雄長官は16日の記者会見で、「24時間たたないうちに複数出てきたのは、我々の想定とは異なる。どこで齟齬(そご)があったかを突き止め、再発防止策を講じたい」と話した。

 気象庁のHPは年間79億回のアクセスがあり、広告掲載によって2021年2月までに8700万円の経費削減効果があるという。省庁でHPに広告を載せるのは異例で、気象庁職員が加盟する労働組合は「生命を守るための防災情報を表示するHPの財政基盤は、国が責任を持つべきだ」と反対している。【黒川晋史】

毎日新聞

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