保釈取り消された被告の男逃走 「手錠がきつい」と訴え、片手を外させた直後に

2019/11/09 10:21 

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 9日午前4時ごろ、東大阪市新町の路上で、大植良太郎被告(42)=覚せい剤取締法と大麻取締法の違反罪で公判中=が、護送中のワゴン車から走って逃走した。大植被告は保釈が取り消され、大阪地検が収容した直後だった。検察事務官が車内で片方の手錠を外したところ、暴れて逃げたといい、地検と大阪府警が行方を追っている。

 大阪地検では先月30日にも、収容予定の女が岸和田支部から逃げ、2日後に確保される事件が起きたばかり。収容や逃走防止の対策について検討を始めた直後だった。

 大植被告は今月7日に保釈が取り消され、府警が東大阪市内で発見。9日未明に府警河内署で地検に身柄を引き渡し、留置するために事務官3人が約2キロ離れた枚岡署に移す途中だった。

 地検によると、大植被告が車内で「手錠がきつい」と言い出したため、事務官が左手の手錠を外した。その直後、大植被告は暴れて車のドアを開け、右手に手錠が付いたまま逃げた。

 大植被告は覚醒剤を使用した罪で4月に起訴され、6月から大阪地裁岸和田支部で公判が始まった。9月に予定されていた判決公判に出廷せず、保釈が取り消された。

 大植被告は丸刈りで身長171センチのやせ形。紺色シャツと迷彩柄のズボン姿で裸足だった。逃走した現場は東大阪市花園ラグビー場の北東約800メートルで、住宅や町工場が混在する地域。

 先月の逃走事件では、地検の発表の遅れが指摘された。今回、地検が市に連絡したのは逃走から約2時間後、報道発表はさらに約1時間後だった。

 地検の上野暁総務部長は「護送中に逃走されたのは遺憾。できるだけ早く被告を確保したい」と述べた。【松本紫帆、山本康介】

毎日新聞

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