山形市ふるさと納税、過去最高 19年度見通し 返礼のサクランボ、桃人気

2019/11/09 09:53 

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 山形市の2019年度のふるさと納税寄付額が18年度の約19億5000万円を上回り、過去最高を更新する見通しとなった。年末に寄付が増えており、8日からはサクランボやブドウなどが返礼品となる人気の「フルーツ先行予約」を始めた。

 2008年に始まったふるさと納税制度は全国的に右肩上がりで寄付額が増え、総務省によると18年度は前年度比約1・4倍の約5127億1000万円。同省は17年度以降、返礼品額は寄付額の3割以下に自主規制するよう市町村に求め、19年6月からの新制度ではルールを守らない自治体を制度の対象外としたが、増加傾向は続いている。一方、同様に増えてきた県内は17年度は全国4位の約226億1000万円だったが、18年度は同9位の約195億5000万円と減った。市町村別では、新制度から除外された大阪府泉佐野市がトップの約497億5000万円で、県内は寒河江市が全国18位の約35億1000万円で、山形市は36位で続いた。

 山形市によると、16年11月に返礼品にフルーツ先行予約を加え、寄付額は15年度の約1億9000万円から16年度は12億4000万円へと大きく増えた。サクランボや桃が人気で、肉や米、伝統工芸品などを含む返礼品目数は16年度の353品から今年8月末現在で829品と増やした。

 19年度の寄付額は9月末現在、過去最高だった前年度比約1・4倍の約6億7000万円。市内温泉地の体験型返礼品も充実させ、蔵王温泉内の施設で使える商品券(3000円分)、ロープウエー乗車券を新たに設けたほか、宿泊券の対象施設も昨年度の3倍の9施設に拡充。黒沢温泉の宿泊券(2施設)も追加した。15年の就任時にふるさと納税10億円を掲げた佐藤孝弘市長は「創意工夫で返礼品のバリエーションを増やし、事業者に伝えたい」と話す。

 同市山形ブランド推進課の斉藤伸・ふるさと納税グループリーダーは「ふるさと納税を活用して果物や温泉地・観光地をPRし、交流人口増加につなげたい」と期待感を込めている。【的野暁】

 ◇山形県内市町村のふるさと納税受け入れ額

 市町村  寄付額    全国順位

①寒河江市 35億1064万円 18位

②山形市  19億4741万円 36位

③天童市  19億 960万円 38位

④河北町  15億9426万円 52位

⑤東根市  13億5327万円 62位 ※2018年度の上位5自治体。1000円以下は切り捨て

毎日新聞

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