検察即時抗告に弁護団が反論 日野町事件再審開始

2019/07/12 20:46 

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 滋賀県日野町で1984年、酒店経営の女性(当時69歳)が殺害された「日野町事件」の第2次再審請求審で、服役中に病死した阪原弘・元受刑者の再審開始を認めた大津地裁決定を不服として大津地検が即時抗告したことに対し、弁護団は12日、反論する意見書を大阪高裁に提出し、抗告の棄却を求めた。

 阪原さんは強盗殺人罪で無期懲役が確定し、2011年に75歳で亡くなった。遺族が再審を求め、大津地裁が昨年7月、再審を開始する決定をした。

 決定は、阪原さんがいったん殺害を認めたことについて「警察官から殴られたり、脅迫されたりした疑いがある」と指摘。奪われた金庫や遺体の発見場所に案内できた理由についても、捜査員による誘導を示唆した。

 弁護団によると検察側は、自白は任意で、誘導をうかがわせる具体的な事実もないなどと主張している。

 12日に記者会見した弁護団は、決定の判断は正当だと反論。伊賀興一団長は「即時抗告には理由がなく、検察は時間を引き延ばしているだけだ」と批判した。【戸上文恵】

毎日新聞

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