陥没箇所での工事、2年8カ月ぶり再開 福岡市地下鉄七隈線

2019/07/12 11:17 

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 福岡市のJR博多駅前で2016年11月に起きた市地下鉄七隈線延伸工事による大規模な道路陥没事故で、市は12日、陥没箇所でのトンネル掘削を約2年8カ月ぶりに再開した。市は地盤の改良や沈下の測定箇所を増やすなど各種対策を講じて慎重に進める方針だが、通勤客から不安の声も聞かれた。

 掘削工事を再開したのは、地上の市道が幅約27メートル、長さ約30メートル、深さ約15メートルにわたって陥没した「大断面トンネル部」(長さ、幅約15メートル)。近くの公園に設けられた立て坑から作業員らがトンネル部に入り、午前9時に掘削作業に着手した。地盤を打ち砕く機械で掘り進め、この部分の工事期間は約3カ月を予定。延伸区間の天神南―博多(1.4キロ)開業は22年度を目指す。

 工事に伴う交通規制はなく、現場付近は普段通り車や通勤客らが行き交った。通勤中の福岡市西区の女性会社員(70)は「あの時も万全を期していたはずだが、事故が起きた。怖いのでこれからは通勤の道を変えたい」と話した。現場の目の前のビルの清掃を請け負う60代の女性は「当時はものものしい雰囲気だった。二度とあってほしくない。安全対策をしっかりしてほしい」と注文した。【加藤小夜】

毎日新聞

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