「桜えびかき揚げ」冷食日本一 由比「望仙」 揚げたてサクサク感好評

2025/12/02 08:03 

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 静岡市清水区由比で1887年から水産加工業を営む「望仙」の冷凍食品「贅沢(ぜいたく)桜えびかき揚げ」がこのほど、「日本全国!ご当地冷凍食品大賞2024―2025」で、最高賞のグランプリに輝き、全国で好評を集めている。不漁からの復活を目指す駿河湾産サクラエビの地元に追い風となる吉報を届け、担当者は「由比や業界の盛り上がりにつなげていけたら」と意気込む。

 食品流通の関係者らでつくる一般社団法人「未来の卓」(東京都)が主催し、全国から72点が集まった。書類審査などで最高金賞4品を選んだ上で決選投票を実施。料理研究家やシェフら6人が審査員を務める中、試食とプレゼンテーションを経てグランプリに選ばれた。
 同社のかき揚げは、評価項目のうち味の分野で審査員全員から満点を獲得。レンジで温めるだけで、揚げたてのようなサクサクとした食感になることなどが高く評価された。プレゼンターを務めた同社の望月俊孝事業戦略統括マネージャーは「サクラエビという由比ならではの郷土色の強さも受賞の一因になったと思う」と振り返った。
 望月マネージャーが兄の信孝常務と一枚一枚を手作りする商品は、受賞を受け全国から注文が急増。通販は10月時点で、すでに昨年1年間の約6倍となる約4千枚を販売している。望月さんは「商品をきっかけに、他にもサクラエビをおいしく食べる方法を深掘りしてもらえたら」と願う。
 商品は同区由比の直売店のほか、通販サイトなどから購入できる。
静岡新聞

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